「永久様、みんな! 今よ、走って!」
塔子さんが走り出す。
「しま子よ、術師を抱えて走るのじゃ! 皆ここから逃げるぞ!」
絹糸の声にしま子が大急ぎで術師を肩に担ぎ上た。
そしてあたしの手を引っ張って塔子さんの後を追って走り出す。
あたしは走りながら後ろを振り返って叫んだ。
「門川君! 凍雨君も早く!」
門川君が印を組んでいる凍雨君に声をかけた。
「凍雨君、行くぞ」
「はい、永久様!・・・えいっ!」
そしてあたしの後ろを門川君と凍雨君が追って来る。
そのすぐ後ろを猿たちが叫びながら追いかけて来た。
・・・と、ズデーンッ!と猿たちが次々と勢いよくスッ転ぶ。
へ? な、なに??
起き上がろうとした猿たちが、ろくに地面から体も離さず再び地面に倒れた。
ギャ!?ギャ!?と声を上げて、まるで地面に吸い付かれているような動作をする。
見ると、どうやら長い体毛が地面にくっついてしまっている様子だ。
「へへ。地面のできるだけ広範囲を、思いっきり低温の氷にしてやりました!」
凍雨君がイタズラっ子みたいな顔で笑う。
そうか! 冷凍庫の氷を手で触ると指にくっ付いちゃう原理だ!
やるじゃん凍雨君!
「向こうの地域にいた時、いつも使っていた罠なんです。これでだいぶ足止めになるはずです」
「よくやったぞ、凍雨君」
門川君に褒められて凍雨君の白い頬が嬉しそうに染まる。
ありがとう凍雨君、おかげで時間稼ぎができたよ。
この間に、どこかもっと安全な場所へ移動しよう!
そして一刻も早く雛型を探し出さないと!
脱兎のごとくにあたし達は走り続ける。
地面に雪が無くて走りやすいから助かった。この点は端境一族に感謝かも。
塔子さんが走り出す。
「しま子よ、術師を抱えて走るのじゃ! 皆ここから逃げるぞ!」
絹糸の声にしま子が大急ぎで術師を肩に担ぎ上た。
そしてあたしの手を引っ張って塔子さんの後を追って走り出す。
あたしは走りながら後ろを振り返って叫んだ。
「門川君! 凍雨君も早く!」
門川君が印を組んでいる凍雨君に声をかけた。
「凍雨君、行くぞ」
「はい、永久様!・・・えいっ!」
そしてあたしの後ろを門川君と凍雨君が追って来る。
そのすぐ後ろを猿たちが叫びながら追いかけて来た。
・・・と、ズデーンッ!と猿たちが次々と勢いよくスッ転ぶ。
へ? な、なに??
起き上がろうとした猿たちが、ろくに地面から体も離さず再び地面に倒れた。
ギャ!?ギャ!?と声を上げて、まるで地面に吸い付かれているような動作をする。
見ると、どうやら長い体毛が地面にくっついてしまっている様子だ。
「へへ。地面のできるだけ広範囲を、思いっきり低温の氷にしてやりました!」
凍雨君がイタズラっ子みたいな顔で笑う。
そうか! 冷凍庫の氷を手で触ると指にくっ付いちゃう原理だ!
やるじゃん凍雨君!
「向こうの地域にいた時、いつも使っていた罠なんです。これでだいぶ足止めになるはずです」
「よくやったぞ、凍雨君」
門川君に褒められて凍雨君の白い頬が嬉しそうに染まる。
ありがとう凍雨君、おかげで時間稼ぎができたよ。
この間に、どこかもっと安全な場所へ移動しよう!
そして一刻も早く雛型を探し出さないと!
脱兎のごとくにあたし達は走り続ける。
地面に雪が無くて走りやすいから助かった。この点は端境一族に感謝かも。


