神様修行はじめます! 其の三

塔子さん、凍雨君。


徹底して鍛え上げた己の自慢の肉体。


幼い頃から過酷な自然環境で磨き上げられた一族の技。


それがふたりそれぞれの手持ちの武器。


じゃあ、あたしの武器は・・・?


「天内君」


背後から聞こえる落ち着いた声。


「君にもあるはずだ。君自身が強く信じる武器が」


・・・あたしの信じる、武器・・・


「うん」


あたしは振り返らずに頷く。両目で敵を見据えながら。


振り返らなくても門川君はここに居る。


彼が戦えなくても、たとえ彼と離れ離れになっても。


彼は居る。居るんだ。


それこそがあたしの武器。


あたしの中にある、確かな彼の存在こそが信じる武器。


これさえあればどこまでも生き延びられる最強の武器。


ならどんな戦況だって恐れる事は、やっぱり無いよ。


彼がいるならあたしには、世界に怖いものなんて何も無い。


だってあたし達、「そばにいれば、無敵」だもんね!


意識の集中と共に血が燃える。


ふつふつと漲る闘志と血潮。天内の血が暴れ出す。


そんじゃーぼちぼち、あたしもエンジン温めていきますか!


さっさと全員揃ってここを切り抜けるよー!