うん、ここを切り抜けるのが先決だよね。
まずあたしは敵を見渡した。
猿たちは長くて鋭い犬歯を覗かせ、低く唸りながら距離をつめて来る。
― ギャッギャッ! ―
あちこちで呼応するような泣き声が響く。
声に合わせる様に、四方八方からゾロゾロと猿たちが集まり出した。群れを作ってるんだ。
数にものを言わせてる。こんな習性はリアルに猿ね。
本当に動物園の猿山みたいに、あたし達を狙ってどんどん数が増えていく。
「手早く片付けないと際限なしに増殖しそうな勢いだな」
「大丈夫だよ門川君っ。どんなに敵が増えたって皆で戦えば怖くない!」
あたしはグッと握り拳をにぎって、彼に向かって力強く微笑んだ。
そう、怖くなんかあるもんか!
今あたしの隣には門川君が、そして門川君の隣にはあたしがいるんだもの。
なにひとつ、恐れるものなど無い!
「あたしたち、そばに居れば無敵だよねっ」
「あ、申し訳ない。僕は一時、戦線離脱する」
「・・・・・・」
へ?
なんですと??
「だから、印が組めないと言ったろう?」
門川君は自分の両手を近づける。
するとキンッと小さな音がして、黄色い光が弾くように彼の手を反発させた。
「さっき彼が僕の手に結界を張ったんだ」
「・・・・・・」
「じきに解除できるが、今すぐは無理だよ」
・・・・・・・・・
あたしは思わず、横たわった術師を眺めた。
いや、決して文句なんか言う気は無いよ? 文句なんか。
んな、死者に対して礼を失した行為をするつもりはないけど。
まずあたしは敵を見渡した。
猿たちは長くて鋭い犬歯を覗かせ、低く唸りながら距離をつめて来る。
― ギャッギャッ! ―
あちこちで呼応するような泣き声が響く。
声に合わせる様に、四方八方からゾロゾロと猿たちが集まり出した。群れを作ってるんだ。
数にものを言わせてる。こんな習性はリアルに猿ね。
本当に動物園の猿山みたいに、あたし達を狙ってどんどん数が増えていく。
「手早く片付けないと際限なしに増殖しそうな勢いだな」
「大丈夫だよ門川君っ。どんなに敵が増えたって皆で戦えば怖くない!」
あたしはグッと握り拳をにぎって、彼に向かって力強く微笑んだ。
そう、怖くなんかあるもんか!
今あたしの隣には門川君が、そして門川君の隣にはあたしがいるんだもの。
なにひとつ、恐れるものなど無い!
「あたしたち、そばに居れば無敵だよねっ」
「あ、申し訳ない。僕は一時、戦線離脱する」
「・・・・・・」
へ?
なんですと??
「だから、印が組めないと言ったろう?」
門川君は自分の両手を近づける。
するとキンッと小さな音がして、黄色い光が弾くように彼の手を反発させた。
「さっき彼が僕の手に結界を張ったんだ」
「・・・・・・」
「じきに解除できるが、今すぐは無理だよ」
・・・・・・・・・
あたしは思わず、横たわった術師を眺めた。
いや、決して文句なんか言う気は無いよ? 文句なんか。
んな、死者に対して礼を失した行為をするつもりはないけど。


