「でもそれにしたって他にやり方無かったの? いや、ちゃんと感謝はしてるけどさぁ」
「里緒、なに不服そうな顔してるのよ。当主様のご温情に不満でもあるのっ?」
「いやだから、感謝してるけどさぁ」
なーんか、事務的なんだよなぁ。
当主としては当然の判断だし、的確な処置でもあったと思うけど。
本質的にはあたしへの愛情からの行為なんだと思えば嬉しいし。
でもさー!
もっと、こう、分かりやすい愛情表現がいいなぁ!
こんな考え自体が甘えなのかもしれないけど。
でもラブを期待しちゃうのは仕方ないよ。恋心ってのは複雑なんだもん。
期待は常にバッサリ裏切られ続けてるけどさ。
「はあぁぁ~~・・・」
「なんの溜め息だそれは? 僕の処置に問題でも?」
いや、処置に問題っていうか。
性質と本質に問題っていうか。
言っても理解してもらえないから言わないけど。
「乙女心は複雑なんだよ」
「またそれか。いいか? 術師には乙女も成人も中年も関係ないんだ」
「・・・・・・」
「乙女だからといって、自分の若年に甘える発言はやめたまえ。見苦しい」
・・・・・・。
だから、単に歳が若いって意味で『乙女』って単語を使ってるわけじゃ・・・。
「里緒、なに不服そうな顔してるのよ。当主様のご温情に不満でもあるのっ?」
「いやだから、感謝してるけどさぁ」
なーんか、事務的なんだよなぁ。
当主としては当然の判断だし、的確な処置でもあったと思うけど。
本質的にはあたしへの愛情からの行為なんだと思えば嬉しいし。
でもさー!
もっと、こう、分かりやすい愛情表現がいいなぁ!
こんな考え自体が甘えなのかもしれないけど。
でもラブを期待しちゃうのは仕方ないよ。恋心ってのは複雑なんだもん。
期待は常にバッサリ裏切られ続けてるけどさ。
「はあぁぁ~~・・・」
「なんの溜め息だそれは? 僕の処置に問題でも?」
いや、処置に問題っていうか。
性質と本質に問題っていうか。
言っても理解してもらえないから言わないけど。
「乙女心は複雑なんだよ」
「またそれか。いいか? 術師には乙女も成人も中年も関係ないんだ」
「・・・・・・」
「乙女だからといって、自分の若年に甘える発言はやめたまえ。見苦しい」
・・・・・・。
だから、単に歳が若いって意味で『乙女』って単語を使ってるわけじゃ・・・。


