神様修行はじめます! 其の三

頭の中は、まるで外の景色のように真っ白で。


純白の檻に閉じ込められたかのように、何も思考が出来ない。


大罪人。罪人の血。恥知らず。


よくも、門川当主のそばにいられるものだ。


よくも、よくも、よくも・・・

よく、も・・・・・・


「塔子! 小娘だけで飽き足らずナオまで侮蔑するか!」


その叫び声にあたしはビクリと震えて我に返った。


絹糸は腕の中からスルリと抜けて床に降り、毛をブワリと逆立てる。


「我の目の黒いうちは、そのような事は決して許さぬ!」


「侮蔑? 私は事実をのべただけよ」


「お前とて華子の血縁であろうが!」


「言ったはず。『そんな戦いなど無かった』と」


塔子さんは余裕の表情で、絹糸の怒りをサラリと受け流す。


「でも里緒の祖父の罪は違う。門川の歴史に大きな汚点として、永遠に残り続けるの」


「だとしても、小娘やお前には何の関わりもなき事じゃ! お前に小娘を責める権利などない!」


絹糸・・・・・・。


あたしは大きく大きく息を吸い・・・ゆっくりゆっくり、吐き出した。