「やれやれ・・・」
あたしを薄目で見ていた門川君が、呆れた様子で両手で印を組んだ。
やっつけてくれるの? あの悪魔を。
・・・あたしのためにっ!?
あたしを守ってくれるのね? ありがとう!
ピンチの時にあなたは必ず守ってくれる!
なんだか心底めんどくさそーに見えるけど、本当はそんなこと全然思ってないのよね?
あたしには分かってる。
あなたの隠れた優しさを出会った時から信じてたよ。
あぁ、氷の壁の奥にある、あなたの綺麗なお花が見え・・・
――スッ
と突然、盛り上がりまくってるあたしの目の前で、門川君の両手の印が解かれた。
・・・・・・
へ??
「あの、門川君?」
「やっぱりやめた」
「・・・・・・はい?」
「術を発動するのは中止だ」
「ほへ?」
「考えてみたら、これまで僕もかなり力を使っている。今後に備えて温存しよう」
「・・・・・・」
「君、自分の事は自分で何とかしたまえ」
・・・・・・・・
はああぁぁ―――っ!!?
ちょっとなにそれぇぇ――!!
絹糸の体毛を、引き千切らんばかりに強く握り締めて叫んだ。
「なにそのあんまりな仕打ちはっ!?」
「こ、こりゃ小娘! あんまり引っ張るでないわ!」
「ありえないわよ! バカじゃない!?」
「バカ力で引っ張るなと言うに!」
あたしを薄目で見ていた門川君が、呆れた様子で両手で印を組んだ。
やっつけてくれるの? あの悪魔を。
・・・あたしのためにっ!?
あたしを守ってくれるのね? ありがとう!
ピンチの時にあなたは必ず守ってくれる!
なんだか心底めんどくさそーに見えるけど、本当はそんなこと全然思ってないのよね?
あたしには分かってる。
あなたの隠れた優しさを出会った時から信じてたよ。
あぁ、氷の壁の奥にある、あなたの綺麗なお花が見え・・・
――スッ
と突然、盛り上がりまくってるあたしの目の前で、門川君の両手の印が解かれた。
・・・・・・
へ??
「あの、門川君?」
「やっぱりやめた」
「・・・・・・はい?」
「術を発動するのは中止だ」
「ほへ?」
「考えてみたら、これまで僕もかなり力を使っている。今後に備えて温存しよう」
「・・・・・・」
「君、自分の事は自分で何とかしたまえ」
・・・・・・・・
はああぁぁ―――っ!!?
ちょっとなにそれぇぇ――!!
絹糸の体毛を、引き千切らんばかりに強く握り締めて叫んだ。
「なにそのあんまりな仕打ちはっ!?」
「こ、こりゃ小娘! あんまり引っ張るでないわ!」
「ありえないわよ! バカじゃない!?」
「バカ力で引っ張るなと言うに!」


