「さてとどうする永久よ。このまま闇雲に突っ込むか?」
「そうだな、別にそれでも構わないが・・・」
「構うって!」
あたしは目を剥いて叫んだ。
ちょっとやめてよ冗談じゃない!
あんなトコに突っ込んだら、全身クチバシに突っつかれて、毟られて、大変な事になるよ!?
知らないでしょ。
鳥のクチバシってマジ凶器なんだよ?
小学生の頃、友達が飼ってた凶暴なセキセイインコに襲われたあたしが言うんだから、間違いない。
ペンチとしか思えない凶悪なクチバシで、肉を引き千切られるかと思ったんだからね。
その痛さときたら、神経をねじ切られるほどの激痛よ!
「しかも唇! 柔らかい唇の肉をビヨーンって引っ張られたの!」
「悲惨な体験だな」
「立派なトラウマよ! タラコみたいに真っ赤に腫れあがっちゃって大泣きしたんだから!」
小型のインコですらその破壊力。
しかもヤツらは、相手の弱点を即座に見抜いて的確にその部分を攻撃してくるの。
手乗りで人馴れしてると見せかけて、だまし討ちするような卑怯者なの。
可愛い外見を隠れ蓑にした小賢しい悪魔なのよ!
「だからあたしは絶対・・・!」
「小娘がインコに唇を奪われた体験談は分かったから、少し静かにせんかい」
「奪われてないっ! 変な言い方しないでっ!」
「天内君にトラウマがあるようなので、ここは回避策をとろう」
「ほんと!?」
「ああ。だから耳の後ろで絶叫するのはやめてくれ。頼むから」
門川君の言葉にあたしはホッとした。
あぁ良かったー。驚かさないでよね、もう!
そうよ、君子危うきに近寄らず。
わざわざ悪魔の大群に自分から突っ込んで行かなくても・・・。
その時、上空を飛んでいた数羽がこちらに向かってきた。
それに釣られて、もう数羽も後に続いて飛んでくる!
ぎゃー!? 見つかった!
さすがは悪魔、すごい嗅覚――!
「そうだな、別にそれでも構わないが・・・」
「構うって!」
あたしは目を剥いて叫んだ。
ちょっとやめてよ冗談じゃない!
あんなトコに突っ込んだら、全身クチバシに突っつかれて、毟られて、大変な事になるよ!?
知らないでしょ。
鳥のクチバシってマジ凶器なんだよ?
小学生の頃、友達が飼ってた凶暴なセキセイインコに襲われたあたしが言うんだから、間違いない。
ペンチとしか思えない凶悪なクチバシで、肉を引き千切られるかと思ったんだからね。
その痛さときたら、神経をねじ切られるほどの激痛よ!
「しかも唇! 柔らかい唇の肉をビヨーンって引っ張られたの!」
「悲惨な体験だな」
「立派なトラウマよ! タラコみたいに真っ赤に腫れあがっちゃって大泣きしたんだから!」
小型のインコですらその破壊力。
しかもヤツらは、相手の弱点を即座に見抜いて的確にその部分を攻撃してくるの。
手乗りで人馴れしてると見せかけて、だまし討ちするような卑怯者なの。
可愛い外見を隠れ蓑にした小賢しい悪魔なのよ!
「だからあたしは絶対・・・!」
「小娘がインコに唇を奪われた体験談は分かったから、少し静かにせんかい」
「奪われてないっ! 変な言い方しないでっ!」
「天内君にトラウマがあるようなので、ここは回避策をとろう」
「ほんと!?」
「ああ。だから耳の後ろで絶叫するのはやめてくれ。頼むから」
門川君の言葉にあたしはホッとした。
あぁ良かったー。驚かさないでよね、もう!
そうよ、君子危うきに近寄らず。
わざわざ悪魔の大群に自分から突っ込んで行かなくても・・・。
その時、上空を飛んでいた数羽がこちらに向かってきた。
それに釣られて、もう数羽も後に続いて飛んでくる!
ぎゃー!? 見つかった!
さすがは悪魔、すごい嗅覚――!


