・・・・・・
行かなければならない。
あたし達は雛型の元へ行かなければならないんだ。
なんとしてでも。
「行くぞ。絹糸、天内君、しま子、凍雨君。僕に付いて来てくれるか?」
「もちろん一緒だよ。門川君!」
あたしは微笑み、彼と視線を合わせる。
彼は生真面目な顔であたしを見返して・・・ふと、その目元が優しく緩んだ。
「頼む。・・・僕と君は、なんといっても無敵だからな」
うん。そばに居れば、無敵、・・・ね。
あたしはニコリと笑った。
「ぼ、ぼくも当然行きます! 微力ながら全身全霊で皆さんをお守りするんです!」
凍雨君がグィッと片手を上げて、力一杯に宣言する。
「我も行かねばなるまい。・・・いや、我こそが行かねばならぬ」
絹糸が神妙な面持ちで呟いた。
「千年にも渡る、これぞ因果じゃ。片をつけねばな」
「では皆、行こう。後のことは・・・・・」
「お待ち下さい当主様」
門川君の言葉を毅然とした声が遮った。
「私もご同行いたします」
塔子さん・・・?
あたし達は塔子さんの姿を怪訝な顔で見た。
いや、だって塔子さん、あなたは・・・
「もう体力が尽きてるんでしょ?」
「余計な心配しないで。この程度で尽きるような底の浅い女じゃないわ」
「だが塔子殿、父上や一族が心配では?」
「いえ、当主様。私はあなた様をお守り申し上げます」
塔子さんは門川君の問いに、はっきりと答えた。
「亡きお母上に変わり、この身に変えても私がお守り致します。当主様」
行かなければならない。
あたし達は雛型の元へ行かなければならないんだ。
なんとしてでも。
「行くぞ。絹糸、天内君、しま子、凍雨君。僕に付いて来てくれるか?」
「もちろん一緒だよ。門川君!」
あたしは微笑み、彼と視線を合わせる。
彼は生真面目な顔であたしを見返して・・・ふと、その目元が優しく緩んだ。
「頼む。・・・僕と君は、なんといっても無敵だからな」
うん。そばに居れば、無敵、・・・ね。
あたしはニコリと笑った。
「ぼ、ぼくも当然行きます! 微力ながら全身全霊で皆さんをお守りするんです!」
凍雨君がグィッと片手を上げて、力一杯に宣言する。
「我も行かねばなるまい。・・・いや、我こそが行かねばならぬ」
絹糸が神妙な面持ちで呟いた。
「千年にも渡る、これぞ因果じゃ。片をつけねばな」
「では皆、行こう。後のことは・・・・・」
「お待ち下さい当主様」
門川君の言葉を毅然とした声が遮った。
「私もご同行いたします」
塔子さん・・・?
あたし達は塔子さんの姿を怪訝な顔で見た。
いや、だって塔子さん、あなたは・・・
「もう体力が尽きてるんでしょ?」
「余計な心配しないで。この程度で尽きるような底の浅い女じゃないわ」
「だが塔子殿、父上や一族が心配では?」
「いえ、当主様。私はあなた様をお守り申し上げます」
塔子さんは門川君の問いに、はっきりと答えた。
「亡きお母上に変わり、この身に変えても私がお守り致します。当主様」


