そんな軽口を叩きながら延々トカゲを粉砕していくうちに・・・
さすがに、疲れてきた。
倒しても倒してもガヤガヤ押し寄せてくるんだもん。このトカゲ達。
「まるで、波打ち際に押し寄せる、さざ波みたい!」
「全然、そんなロマンチックじゃないわよ!」
「ちょ、ちょっと文学的に表現してみました!」
軽口も息が上がって途切れがちだ。
だいぶ数は減ったみたいだけど、まだ結構残っているみたいだ。
塔子さんの疲労が一番激しい。当然といえば当然かもしれない。
振袖も髪も完全に乱れて肩で息をしている。
「この袖、邪魔ね!」
両肩から袖部分をビリッと引き裂いた時、またトカゲが彼女に襲い掛かった。
破いた袖でビジッ!っと殴りつける塔子さんに、今度は二匹が襲い掛かる。
「うらあぁぁ!」
大きく足を踏み込み、振り被るような大振りの右腕。
一匹がもう片一匹を巻き添えにし、二匹は同時に地面へめり込んだ。
でも次も、また次も彼女を襲ってくる。
塔子さん狙われてる! 危ない!
助けに行こうとしたあたしにもトカゲ達が襲い掛かってきた。
うわ! こんのぉ!
慌てて対処するあたしの目に、ついに地面に尻餅をついた塔子さんの姿が・・・!
「塔子さん!」「塔子!」「うがあ!」
悲鳴を上げるそれぞれは自分に襲い掛かるトカゲに手一杯。
誰もフォローにいけない! 塔子さんが殺されちゃう!
倒れた塔子さんの体目掛けてトカゲが飛びかかった。
塔子さん! 逃げてえ―――!
― パーンッッ!! ―
金属音が破裂するような音。
真っ白に凍結したトカゲの体がボロボロに砕け落ちた。
それをポカンと見ている塔子さんの背後に、白い着物の影が立つ。
「皆、待たせた。後は僕が片付けよう」
さすがに、疲れてきた。
倒しても倒してもガヤガヤ押し寄せてくるんだもん。このトカゲ達。
「まるで、波打ち際に押し寄せる、さざ波みたい!」
「全然、そんなロマンチックじゃないわよ!」
「ちょ、ちょっと文学的に表現してみました!」
軽口も息が上がって途切れがちだ。
だいぶ数は減ったみたいだけど、まだ結構残っているみたいだ。
塔子さんの疲労が一番激しい。当然といえば当然かもしれない。
振袖も髪も完全に乱れて肩で息をしている。
「この袖、邪魔ね!」
両肩から袖部分をビリッと引き裂いた時、またトカゲが彼女に襲い掛かった。
破いた袖でビジッ!っと殴りつける塔子さんに、今度は二匹が襲い掛かる。
「うらあぁぁ!」
大きく足を踏み込み、振り被るような大振りの右腕。
一匹がもう片一匹を巻き添えにし、二匹は同時に地面へめり込んだ。
でも次も、また次も彼女を襲ってくる。
塔子さん狙われてる! 危ない!
助けに行こうとしたあたしにもトカゲ達が襲い掛かってきた。
うわ! こんのぉ!
慌てて対処するあたしの目に、ついに地面に尻餅をついた塔子さんの姿が・・・!
「塔子さん!」「塔子!」「うがあ!」
悲鳴を上げるそれぞれは自分に襲い掛かるトカゲに手一杯。
誰もフォローにいけない! 塔子さんが殺されちゃう!
倒れた塔子さんの体目掛けてトカゲが飛びかかった。
塔子さん! 逃げてえ―――!
― パーンッッ!! ―
金属音が破裂するような音。
真っ白に凍結したトカゲの体がボロボロに砕け落ちた。
それをポカンと見ている塔子さんの背後に、白い着物の影が立つ。
「皆、待たせた。後は僕が片付けよう」


