「塔子は生まれた時、父親に『闘魂』と名付けられそうになってのぉ。さすがに周囲が止めて、しぶしぶ塔子に変更になったそうじゃ」
と、闘魂って、あんた・・・。
ちょっとお父さん! 大事な娘の名付けにそんな、どっかの濃いプロレスラーじゃあるまいし!
ひどくない?それ!
「つまり塔子は、そういった一族の頭領娘なんじゃ」
「彼女は戦闘となると、何を置いても真っ先に駆けつけるタイプだよ」
「どうせ今回も、自ら望んで討伐隊に志願したのであろうな」
「おそらくそうだろう」
はぁ・・・なるほど。
別に逃げ遅れて襲われてたわけじゃないのね。
逆に塔子さんの方が率先して相手を襲ってたのか。
考えてみたら、ありえる話よね。あの塔子さんだもん。
ネチネチとヘビっぽい性格だと思ってたけど、意外と男前なトコもあるのね。
「どりゃあぁぁぁ―――!!」
うわっ、嬉しそうな声。
水を得た魚ってこういうこと?
振袖を翻し、激しい連発連打で敵を粉砕。
着物の裾を大胆に割り、生足を振り上げて強烈な蹴り技を繰り出す。
そして並みいるトカゲ兵隊を完全に砕いていく。
破壊力も確かに凄いんだけど、スピードがこれまたスゴイの何のって。
まるで分身の術でも使ってるみたい。
目にも止まらぬ技の連発を一瞬も休むことなく繰り出し続ける。
こりゃ体力も持久力もズバ抜けてるわ。呆れるばかりの身体能力。
・・・・・・化け物?
「小娘、ぼけっとするな。我らも行くぞ」
絹糸に声をかけられてやっと我に返った。
お、おぉそうだった。あたし助っ人に来たんだったよ。
思わず亀の甲羅の上に正座しながらノンビリ眺めてたけど、そんな場合じゃなかった!
しかし塔子さん、このまま一人で全部片付けちゃいそうだし。
手助け・・・いらなくない? トカゲ兵隊の方が助けて欲しそう。
いや、意地悪とかじゃなくて本気でそう思えるんだけど。
と、闘魂って、あんた・・・。
ちょっとお父さん! 大事な娘の名付けにそんな、どっかの濃いプロレスラーじゃあるまいし!
ひどくない?それ!
「つまり塔子は、そういった一族の頭領娘なんじゃ」
「彼女は戦闘となると、何を置いても真っ先に駆けつけるタイプだよ」
「どうせ今回も、自ら望んで討伐隊に志願したのであろうな」
「おそらくそうだろう」
はぁ・・・なるほど。
別に逃げ遅れて襲われてたわけじゃないのね。
逆に塔子さんの方が率先して相手を襲ってたのか。
考えてみたら、ありえる話よね。あの塔子さんだもん。
ネチネチとヘビっぽい性格だと思ってたけど、意外と男前なトコもあるのね。
「どりゃあぁぁぁ―――!!」
うわっ、嬉しそうな声。
水を得た魚ってこういうこと?
振袖を翻し、激しい連発連打で敵を粉砕。
着物の裾を大胆に割り、生足を振り上げて強烈な蹴り技を繰り出す。
そして並みいるトカゲ兵隊を完全に砕いていく。
破壊力も確かに凄いんだけど、スピードがこれまたスゴイの何のって。
まるで分身の術でも使ってるみたい。
目にも止まらぬ技の連発を一瞬も休むことなく繰り出し続ける。
こりゃ体力も持久力もズバ抜けてるわ。呆れるばかりの身体能力。
・・・・・・化け物?
「小娘、ぼけっとするな。我らも行くぞ」
絹糸に声をかけられてやっと我に返った。
お、おぉそうだった。あたし助っ人に来たんだったよ。
思わず亀の甲羅の上に正座しながらノンビリ眺めてたけど、そんな場合じゃなかった!
しかし塔子さん、このまま一人で全部片付けちゃいそうだし。
手助け・・・いらなくない? トカゲ兵隊の方が助けて欲しそう。
いや、意地悪とかじゃなくて本気でそう思えるんだけど。


