阿・吽。ムク犬ブラザーズ。
そうか。ブラザーズを助けてもう一度結界を張ってもらうんだね?
そうすれば異形のモノは入り込めなくなる。
「そういう事じゃ」
「よし行こう! アレクサンドロヴィチ3世、カモメちゃん、阿・吽の所まで全速力でお願い!」
夫婦の亀の柔和な小さな目が、承知してくれたように見えた。
そして・・・・・
次の瞬間、ドッガーンといきなりトップスピードで加速し始めた。
うぎゃ―――――!?
勢い余って引っくり返り、しま子に支えてもらって助かった。
でなきゃ甲羅から吹っ飛ばされてたかも。
ひぃぃ~忘れてた。 伝書亀の本気スピードって常識はずれだったんだっけ。
凄まじい勢いで後ろに流れる景色を見ている余裕も無い。
顔面に激突する風を避けるように顔を背け、両手でガードする。
そうでもしないと呼吸するのも不可能だ。
冬の凍える風が全身を縛りつけ、痛めつける。
か、亀なのに新幹線並みの速さだよ。
てか、すでにリニアモーターカーの域に達してないか?
ここの亀って最先端。
凄い、速い、寒い、苦しい、怖い~!
ごめんカモメちゃん、全速力って言ったの撤回するから、3段階くらいスピード落としてー!
必死にゼエゼエ呼吸していると、あっという間に門川正門に到着した。
亀たちが夫婦揃ってゆっくりスピードを落とし下降していく。
ふぅ、良かった助かった。
あのスピードでいきなり急停止されたらどうなる事かと心配したよ。
見下ろす地上に、トカゲ兵隊の大群が見える。
お互いが積み重なるばかりの勢いで一点に向かって突進している。
兵隊たちにグルっと取り囲まれた中心には・・・
地面に倒れているムク犬ブラザーズ!
それを守るように7~8人の門川の刺客部隊が槍を手に身構えている。
白い衣装が血にまみれ、全員大きな負傷をしているのが明らかだった。
そうか。ブラザーズを助けてもう一度結界を張ってもらうんだね?
そうすれば異形のモノは入り込めなくなる。
「そういう事じゃ」
「よし行こう! アレクサンドロヴィチ3世、カモメちゃん、阿・吽の所まで全速力でお願い!」
夫婦の亀の柔和な小さな目が、承知してくれたように見えた。
そして・・・・・
次の瞬間、ドッガーンといきなりトップスピードで加速し始めた。
うぎゃ―――――!?
勢い余って引っくり返り、しま子に支えてもらって助かった。
でなきゃ甲羅から吹っ飛ばされてたかも。
ひぃぃ~忘れてた。 伝書亀の本気スピードって常識はずれだったんだっけ。
凄まじい勢いで後ろに流れる景色を見ている余裕も無い。
顔面に激突する風を避けるように顔を背け、両手でガードする。
そうでもしないと呼吸するのも不可能だ。
冬の凍える風が全身を縛りつけ、痛めつける。
か、亀なのに新幹線並みの速さだよ。
てか、すでにリニアモーターカーの域に達してないか?
ここの亀って最先端。
凄い、速い、寒い、苦しい、怖い~!
ごめんカモメちゃん、全速力って言ったの撤回するから、3段階くらいスピード落としてー!
必死にゼエゼエ呼吸していると、あっという間に門川正門に到着した。
亀たちが夫婦揃ってゆっくりスピードを落とし下降していく。
ふぅ、良かった助かった。
あのスピードでいきなり急停止されたらどうなる事かと心配したよ。
見下ろす地上に、トカゲ兵隊の大群が見える。
お互いが積み重なるばかりの勢いで一点に向かって突進している。
兵隊たちにグルっと取り囲まれた中心には・・・
地面に倒れているムク犬ブラザーズ!
それを守るように7~8人の門川の刺客部隊が槍を手に身構えている。
白い衣装が血にまみれ、全員大きな負傷をしているのが明らかだった。


