心臓まで冷たくなるような冷気。
強烈な寒さのせいで指先と足先が絞られるように痛んだ。
さ・・・寒っ! 寒い寒い――!
ひとりの力だけでもキンッキンに冷えるのに、二人分の冷気なんて耐えられない!
こ、凍える! 自分が凍結するー!!
飛沫になったマグマが凍りつき、見る間にジュウッと白い蒸気と化す。
白っぽい小さな塊と湯気の立つ水分が、バラバラと音を立てて無数に地上に落ちてきた。
トカゲの末路は爆発して完全に粉砕。
マグマも冷え固まって、もはや小さな白い岩石と成り果ててしまった。
気がつくと、厳しい冷気は嘘のように消え去っていた。
変わらず有るのはぶすぶすと燃え燻ぶる倒れた木々。
そして、まるで温泉地のような一面白く煙る蒸気。
す・・・ご・・・・・・。
門川君と凍雨君、マグマトカゲに勝っちゃった・・・。
勝っちゃった。
勝った。勝ったんだ。
勝った・・・・・。
「凄いー! 門川君、凍雨君! 勝ったんだよ!」
凄い凄い凄い!
あたしは小躍りしてふたりに拍手喝さいを送った。
いや、マジですごいわ! どうなる事かと思ったけど!
しま子も嬉しそうに盛大に拍手している。
「ね、どうやって倒したの? やっぱり力一杯締め付けたから?」
「マグマを締め付けても爆発はしないよ」
門川君が溜め息をつきつつ淡々と説明してくれた。
「いってみれば水蒸気爆発の原理だ」
「そっか、水蒸気爆発かぁ・・・で、なにそれ?」
「・・・密閉された空間と、高温で熱せられた水と、あと金属が・・・」
「永久、時間がかかるから後にせい、後に」
飄々とした声。
絹糸が亀の甲羅に四本足でしっかりと立っている。
治癒が終わったんだ! 良かった! 足が生えてる!
※注 みなさん、エネルギー保存則、熱伝導率等、世間の法則はあまり深く考えないようお願いします。
これはフィクションですので・・・(汗)
強烈な寒さのせいで指先と足先が絞られるように痛んだ。
さ・・・寒っ! 寒い寒い――!
ひとりの力だけでもキンッキンに冷えるのに、二人分の冷気なんて耐えられない!
こ、凍える! 自分が凍結するー!!
飛沫になったマグマが凍りつき、見る間にジュウッと白い蒸気と化す。
白っぽい小さな塊と湯気の立つ水分が、バラバラと音を立てて無数に地上に落ちてきた。
トカゲの末路は爆発して完全に粉砕。
マグマも冷え固まって、もはや小さな白い岩石と成り果ててしまった。
気がつくと、厳しい冷気は嘘のように消え去っていた。
変わらず有るのはぶすぶすと燃え燻ぶる倒れた木々。
そして、まるで温泉地のような一面白く煙る蒸気。
す・・・ご・・・・・・。
門川君と凍雨君、マグマトカゲに勝っちゃった・・・。
勝っちゃった。
勝った。勝ったんだ。
勝った・・・・・。
「凄いー! 門川君、凍雨君! 勝ったんだよ!」
凄い凄い凄い!
あたしは小躍りしてふたりに拍手喝さいを送った。
いや、マジですごいわ! どうなる事かと思ったけど!
しま子も嬉しそうに盛大に拍手している。
「ね、どうやって倒したの? やっぱり力一杯締め付けたから?」
「マグマを締め付けても爆発はしないよ」
門川君が溜め息をつきつつ淡々と説明してくれた。
「いってみれば水蒸気爆発の原理だ」
「そっか、水蒸気爆発かぁ・・・で、なにそれ?」
「・・・密閉された空間と、高温で熱せられた水と、あと金属が・・・」
「永久、時間がかかるから後にせい、後に」
飄々とした声。
絹糸が亀の甲羅に四本足でしっかりと立っている。
治癒が終わったんだ! 良かった! 足が生えてる!
※注 みなさん、エネルギー保存則、熱伝導率等、世間の法則はあまり深く考えないようお願いします。
これはフィクションですので・・・(汗)


