力強く凍雨君は頷いた。
幼さの残る少年の顔立ちが一段と引き締まる。
疲れた体に鞭打って、彼は気を高め印を組む。
そして力を振り絞り、気合と共に全力で術を繰り出した。
キィンと冷気が走り、トカゲの全身を氷が覆う。
おぉ、やった! 今までで一番厚い氷じゃない!?
「よくやった! 凍雨君!」
門川君が袖をザッと翻し、素早く片手で印を組む。
彼の唇が言霊を紡いだ。
『その牙 その爪 そのウロコ 神に次ぐもの 飛翔するべし』
目も眩む白い輝き。
その光から呼応して飛び出すモノは・・・
ごおっ!と風が唸る。
ものすごい質量があたし達の髪を巻き上げ、真横をドガンッと突っ切って行った。
氷のように艶やかに透き通る、巨大で長身の氷の竜。
しなやかな長い身体。虎の掌、鷹の爪。口元の長髯、隆々とした角。
以前にも見た・・・あれは・・・
氷龍召喚!
轟音を轟かせ、龍はすでに蒸気を上げ始めたトカゲに巻き付いた。
しかも・・・今回は一匹だけじゃない。
白い輝きの中から、二匹目三匹目・・・次々氷龍が飛び出してきてトカゲに巻き付く。
トカゲの表面が微塵も見えない状態までグルグル巻きで締め上げた。
中で大量の氷が溶けて蒸気になる音が聞こえている。
シュッと門川君が片手を振り上げる。
すると・・・
氷龍の体がギラリと強い光を反射した。
全身が強く発光してる? いや、あれはそうじゃなくて・・・
色が、変わったんだ!
透き通る無色透明から、すごくメタリックな色に変色している!
幼さの残る少年の顔立ちが一段と引き締まる。
疲れた体に鞭打って、彼は気を高め印を組む。
そして力を振り絞り、気合と共に全力で術を繰り出した。
キィンと冷気が走り、トカゲの全身を氷が覆う。
おぉ、やった! 今までで一番厚い氷じゃない!?
「よくやった! 凍雨君!」
門川君が袖をザッと翻し、素早く片手で印を組む。
彼の唇が言霊を紡いだ。
『その牙 その爪 そのウロコ 神に次ぐもの 飛翔するべし』
目も眩む白い輝き。
その光から呼応して飛び出すモノは・・・
ごおっ!と風が唸る。
ものすごい質量があたし達の髪を巻き上げ、真横をドガンッと突っ切って行った。
氷のように艶やかに透き通る、巨大で長身の氷の竜。
しなやかな長い身体。虎の掌、鷹の爪。口元の長髯、隆々とした角。
以前にも見た・・・あれは・・・
氷龍召喚!
轟音を轟かせ、龍はすでに蒸気を上げ始めたトカゲに巻き付いた。
しかも・・・今回は一匹だけじゃない。
白い輝きの中から、二匹目三匹目・・・次々氷龍が飛び出してきてトカゲに巻き付く。
トカゲの表面が微塵も見えない状態までグルグル巻きで締め上げた。
中で大量の氷が溶けて蒸気になる音が聞こえている。
シュッと門川君が片手を振り上げる。
すると・・・
氷龍の体がギラリと強い光を反射した。
全身が強く発光してる? いや、あれはそうじゃなくて・・・
色が、変わったんだ!
透き通る無色透明から、すごくメタリックな色に変色している!


