神様修行はじめます! 其の三

唖然と地上の様子を見下ろすあたしの目に、ある不自然な光景が映った。


地上を転がってる岩石が次々と、いきなり不自然にビタッと動きを止めている。


そしてムグムグと表面が蠢き始めた。


・・・なに、あれ? なんだか生き物みたいに・・・。


と思った次の瞬間、岩石がトカゲの形に変形し、むくりと起き上がった。


ええぇっ!? な、なにこれ―――!?


いびつな形の細い四本の突起物は手足だろう。


一応、頭や胴体、シッポと思しき部分もある。


まるで幼稚園児がドロ遊びで作ったお人形みたいだ。


体つきが不恰好だから上手に動き回れない様子で、それでもあちこちに移動し始める。


― ドオォォ! ドオォォ! ―


マグマトカゲは頭を振り回し、何度も何度も噴火を続けた。


そのたびに溶岩や土砂、岩石が大量に噴き出してくる。


地上に落ちた岩石は全てトカゲの姿に変形し、思い思いに散らばって行く。


こいつ、自分の兵隊を生み出してるんだ!


この調子でドカドカ生まれたら、とほうもない数になっちゃう!


あぁ・・・! 兵隊が屋敷の方へ進み出した!


「こらトカゲそっち行くな! お前はもう生むなー!」


「はぁ・・・はぁ・・・」


「と、凍雨君大丈夫!? すごい汗だよ!?」


凍雨君はダラダラ汗を垂らし、苦しそうに肩で息をしている。

その表情は本当に辛そうだ。


自分の力が相手にまったく及ばないなんて、どれほど悔しいだろう。


それでも彼は闘志を捨てていない。


ギリッと強い視線でトカゲを睨んだその時・・・彼の目は、驚愕に見開かれた。


トカゲが・・・・・・

まっすぐこっちを向いて口を開けている!


― ドオォォォォ!! ―


まるで巨大ホースから噴出するような、すごい勢いでトカゲの口から溶岩が噴き出された。