「セバスチャンさんからの手紙を届けてくれて、ありがとうね」
亀の甲羅をペチペチ叩いて、深い感謝の意を表した。
「本当に助かったよ、アレクサンドロヴィチ3世!」
「天内さんすみません。そっちの亀は奥さんの方なんですけど」
「へ?」
あ、こっち奥さんだったの? 間違えちゃった。失礼しました。
「えっと、奥さんも・・・ねぇ門川君、こっちの亀の名前は?」
「名前? その伝書亀に名前は無い」
門川君が絹糸を治癒しながら答える。
名前、無いの? かわいそうだよ。
じゃあぜひともあたしが、助けてもらった恩に報いて付けてあげなきゃ。
えぇっとね、この見事な飛行技術を讃えて・・・
「カモメちゃん! カモメちゃんがいいよ!」
「・・・天内君、それは亀なんだが」
「見りゃ分かるよ。でもこの素晴らしいホバリング技術を評価してあげるべきだよ」
「恩を仇で返すような真似はやめてくれ」
「ダメ? じゃあカワセミちゃん? ヒヨドリちゃん? でもヒヨドリってあんまりホバリング上手じゃないんだよね」
「あの、永久様・・・」
あたし達の会話に、待ちかねたように凍雨君が割って入った。
「申し訳、ありま、せんでした」
途切れ途切れの言葉が、ようよう口から零れる。
色白の彼の顔が緊張のせいか更に青白く見えた。
ゴクンとツバを飲み込み、俯いたまま怯えたような表情で謝罪を続ける。
あたしも思わず沈黙して、ふたりを見守った。
「僕は、罪を、犯しました。裏切りという罪を」
「・・・・・・」
「僕は、僕を、あの・・・あ・・・」
俯き、肩をすぼめて。
凍雨君は懸命に、言葉を探している。
亀の甲羅をペチペチ叩いて、深い感謝の意を表した。
「本当に助かったよ、アレクサンドロヴィチ3世!」
「天内さんすみません。そっちの亀は奥さんの方なんですけど」
「へ?」
あ、こっち奥さんだったの? 間違えちゃった。失礼しました。
「えっと、奥さんも・・・ねぇ門川君、こっちの亀の名前は?」
「名前? その伝書亀に名前は無い」
門川君が絹糸を治癒しながら答える。
名前、無いの? かわいそうだよ。
じゃあぜひともあたしが、助けてもらった恩に報いて付けてあげなきゃ。
えぇっとね、この見事な飛行技術を讃えて・・・
「カモメちゃん! カモメちゃんがいいよ!」
「・・・天内君、それは亀なんだが」
「見りゃ分かるよ。でもこの素晴らしいホバリング技術を評価してあげるべきだよ」
「恩を仇で返すような真似はやめてくれ」
「ダメ? じゃあカワセミちゃん? ヒヨドリちゃん? でもヒヨドリってあんまりホバリング上手じゃないんだよね」
「あの、永久様・・・」
あたし達の会話に、待ちかねたように凍雨君が割って入った。
「申し訳、ありま、せんでした」
途切れ途切れの言葉が、ようよう口から零れる。
色白の彼の顔が緊張のせいか更に青白く見えた。
ゴクンとツバを飲み込み、俯いたまま怯えたような表情で謝罪を続ける。
あたしも思わず沈黙して、ふたりを見守った。
「僕は、罪を、犯しました。裏切りという罪を」
「・・・・・・」
「僕は、僕を、あの・・・あ・・・」
俯き、肩をすぼめて。
凍雨君は懸命に、言葉を探している。


