神様修行はじめます! 其の三

ドサンッ!

と衝撃を背中に感じた。


しま子があたしの体をしっかりキャッチしてくれたんだ。


抱きかかえられたまま、亀の背中に乗って空をぐうんっと滑空する。


すぐ隣には、同じく亀の背中に乗った門川君と凍雨君。


二匹の亀はぴったりと寄り添うように並んで空を飛んでいる。


「しま子、凍雨君、どうしてここに!?」


てか、この亀って何!?


門川君が素早く印を組み、シュッと片手を振り上げる。


すると頭上に氷の矢が三本具現化し、続けざまに上空に向かって放たれた。


その方向にはマグマの舌から逃れられず、暴れまくっている絹糸の姿が。



長い舌がギュンッと縮まり、絹糸の体がトカゲの大きく開いた口に向かって勢い良く引っ張り込まれる。


・・・あぁ! 絹糸が食われる!!


― ドドド・・・! ―


今にもトカゲに飲みこまれる寸前に、氷の矢が三本たて続けにマグマの舌に命中した。


ジュウっと白い蒸気を上げ、マグマの舌が千切れる。


絹糸の体は変化を解き、猫の姿でそのまま落下した。


「絹糸―――!」


あたしの悲鳴に応えるように、亀は絹糸目指してハヤテのように飛ぶ。


あまりの速さに風の塊が体に激突してくるみたいだ。髪が逆立つほどに靡く。


顔を顰めてスピードに耐えながら、亀から身を乗り出すようにして両腕を伸ばす。


早く早く早く! 間に合って―――!!


絹糸の落下地点に滑り込むように風を切り・・・


ナイスキャッチ!


ぼすんっと絹糸の体を両腕の中に抱え込む。

やった! 間に合った――!


― ビュルルッ! ―


マグマの舌がこっちに向かって素早く伸びてきた。

ヤバイ! 捕まる!