壁が崩れてしまっているから、ほとんど外と境が無い。
あたし達は庭へ出た。
前方にはマグマの皮膚を轟々と光り輝かせた巨大トカゲの化け物。
目に刺さるほどの強烈な輝きは、凄く綺麗。
対岸の火事は美しいって、こーゆー意味? ちょっと違うか?
そんな事を考えながら目の前のビルみたいにでかい化け物を見上げる。
その無表情さから血の通っていない冷淡さと、厄介な手強さを感じてしまう。
でもあたし、緊張はしてるけど、必要以上に恐怖心は感じないな。
『そばに居れば、無敵』
その言葉をあたしは心の中で強く実感しながら繰り返した。
「こりゃ少々、厄介そうなデカブツじゃの。それに可愛げの無い顔をしとるわい」
しみじみそう言うわりに、全然厄介そうには聞こえない絹糸の声。
「こやつ、さっきからずっと永久ばかり見ておるぞ」
「そうだよね。すっごいガン見してるよね」
「どうやらかなり僕のことがお気に入りのようだな」
「・・・門川君、求愛されたらどうする?」
「丁重にお断りさせていただこう。しかし今はその『お気に入り』を利用できる」
絹糸は彼の言葉に頷いた。
ブワリと毛並みが逆立ち、解放された気の力が白く渦巻く。
神獣の姿に変化した絹糸は身を屈め、あたしと門川君を背に乗せた。
「気に入られているなら、僕が移動すれば追って来るはずだ」
「こやつをここから引き離すぞ。乱闘騒ぎは救助活動の邪魔になる」
「天内君、しっかり掴まっていろ」
絹糸がトカゲに背を向けて走り出した。
四本の足をしなやかに運び、軽やかに雪を蹴る。
うわ! ゆ、揺れる!!
牛に比べたら乗りやすいけど、それでもやっぱり揺れるよ~!
門川君から後ろから腕を回して、あたしの体をギュッと支えてくれた。
一瞬、ドキンとしちゃったけどそれどころじゃない!
つ、掴まれったってドコ掴めばいいのよ!?
あ、ここか? 首の後ろの皮? 掴んでいいの?
あたし達は庭へ出た。
前方にはマグマの皮膚を轟々と光り輝かせた巨大トカゲの化け物。
目に刺さるほどの強烈な輝きは、凄く綺麗。
対岸の火事は美しいって、こーゆー意味? ちょっと違うか?
そんな事を考えながら目の前のビルみたいにでかい化け物を見上げる。
その無表情さから血の通っていない冷淡さと、厄介な手強さを感じてしまう。
でもあたし、緊張はしてるけど、必要以上に恐怖心は感じないな。
『そばに居れば、無敵』
その言葉をあたしは心の中で強く実感しながら繰り返した。
「こりゃ少々、厄介そうなデカブツじゃの。それに可愛げの無い顔をしとるわい」
しみじみそう言うわりに、全然厄介そうには聞こえない絹糸の声。
「こやつ、さっきからずっと永久ばかり見ておるぞ」
「そうだよね。すっごいガン見してるよね」
「どうやらかなり僕のことがお気に入りのようだな」
「・・・門川君、求愛されたらどうする?」
「丁重にお断りさせていただこう。しかし今はその『お気に入り』を利用できる」
絹糸は彼の言葉に頷いた。
ブワリと毛並みが逆立ち、解放された気の力が白く渦巻く。
神獣の姿に変化した絹糸は身を屈め、あたしと門川君を背に乗せた。
「気に入られているなら、僕が移動すれば追って来るはずだ」
「こやつをここから引き離すぞ。乱闘騒ぎは救助活動の邪魔になる」
「天内君、しっかり掴まっていろ」
絹糸がトカゲに背を向けて走り出した。
四本の足をしなやかに運び、軽やかに雪を蹴る。
うわ! ゆ、揺れる!!
牛に比べたら乗りやすいけど、それでもやっぱり揺れるよ~!
門川君から後ろから腕を回して、あたしの体をギュッと支えてくれた。
一瞬、ドキンとしちゃったけどそれどころじゃない!
つ、掴まれったってドコ掴めばいいのよ!?
あ、ここか? 首の後ろの皮? 掴んでいいの?


