神様修行はじめます! 其の三

各一族への支援部隊が派遣された。


それだけじゃ足りずに、第二陣も派遣しなければ持ちこたえられない。


人員が、戦力が足りない。


しかも結界が破られた以上、これからワンサカ敵が押し寄せてくるはずだ。


残った精鋭の刺客部隊が、総出で防御に回ってなんとか防げる程度だろう。


この状況で、この大物トカゲを相手にできる人物は・・・?


・・・門川君しかいない。


当主だからとふんぞり返っていられない。守られている場合じゃないんだ。


当主だからこそ彼はいま戦わなければならない。


そうだ。勝つためには判断を間違えてはいけない。


彼は戦って、絶対に勝利しなければならないんだ。


そして・・・・・


あたしと絹糸が、全力で彼を守りきるんだ!!


なんとしても勝たせる! 勝たせてみせるとも!!


あたし達は門川君に追い着いた。

彼の両隣に並び、一緒に歩いていく。


背後に気配を感じる。

刺客達が怪我人の救助を始めた気配を。


そっち、頼んだよ。任せたからね。


みんなを守ってね。あんた達の手で守りきってみせてよね。


こっちは・・・あたしがやるから。


全身に沸々と気合が湧きあがる。


恐怖感は感じなかった。感じるのは強い使命感と揺ぎ無い決意だけ。


門川君を守るという、あたしが望んだ永遠不変の決意だけだ。


怖いどころか喜びだよ。彼を守れる事があたしの幸せなんだから。


「絹糸! そして天内の娘!」

背後から、誰とも知れない声が聞こえてきた。


「当主様を・・・・・・頼む!!」


・・・・・・・・・


「おうっ!!!」


あたしは握り拳を高く掲げ、威勢良くその願いに応えた。