― ふぉん・・・ ―
鼓膜が震えるような不快感を覚えた。
ん? なんだろ、気のせいかな?
― ふぉん・・・ ぶお、ん ―
いや、気のせいじゃない。
確かに空気が・・・空が、大気が震えている。
その振動が体に伝わって体内を揺さぶっているんだ。
なんとも表現し難いその感覚に、あたしは眉間にシワを寄せて耐えた。
座敷内のみんなも気配を感じ、不審そうに辺りを見渡し始める。
― クエェェ―――・・・ン! ―
ひと際高く、一羽の彫刻鳥が鳴いた。
うわ!? ビックリした! な、なによどうした!?
ひょっとしてこれから産卵!? できれば後にして欲しいんだけど!
次々と彫刻鳥が鳴き続ける。
そして力尽きたように、バサバサと順番に床に落ちていった。
どうしたのよ!? しっかりしてよ鳥!
座敷中が呆気にとられる中で
「結界・・・破ラレ・・・マシ、タ・・・」
最後の一羽がそう言い残し、力尽きて倒れた。
・・・・・・!?
結界が破れた!!?
そんな! と思う間も無く、空間にゾッとする緊張感が走った。
激しい焦燥感が急速に募る。
・・・来る? 空から何かが・・・・・・
何か、とんでもなくヤバそうなヤツがどんどん・・・
どんどん、こっちに接近して・・・
「皆、大至急ここから避難・・・!!」
「小娘! 早くこっちへ来・・・!!」
門川君と絹糸が同時に叫び、そのどっちの言葉も終わらぬうちに・・・
耳をつんざく大音響と共に大広間の半分がぶっ壊されて、あたしの体も吹っ飛ばされた。
鼓膜が震えるような不快感を覚えた。
ん? なんだろ、気のせいかな?
― ふぉん・・・ ぶお、ん ―
いや、気のせいじゃない。
確かに空気が・・・空が、大気が震えている。
その振動が体に伝わって体内を揺さぶっているんだ。
なんとも表現し難いその感覚に、あたしは眉間にシワを寄せて耐えた。
座敷内のみんなも気配を感じ、不審そうに辺りを見渡し始める。
― クエェェ―――・・・ン! ―
ひと際高く、一羽の彫刻鳥が鳴いた。
うわ!? ビックリした! な、なによどうした!?
ひょっとしてこれから産卵!? できれば後にして欲しいんだけど!
次々と彫刻鳥が鳴き続ける。
そして力尽きたように、バサバサと順番に床に落ちていった。
どうしたのよ!? しっかりしてよ鳥!
座敷中が呆気にとられる中で
「結界・・・破ラレ・・・マシ、タ・・・」
最後の一羽がそう言い残し、力尽きて倒れた。
・・・・・・!?
結界が破れた!!?
そんな! と思う間も無く、空間にゾッとする緊張感が走った。
激しい焦燥感が急速に募る。
・・・来る? 空から何かが・・・・・・
何か、とんでもなくヤバそうなヤツがどんどん・・・
どんどん、こっちに接近して・・・
「皆、大至急ここから避難・・・!!」
「小娘! 早くこっちへ来・・・!!」
門川君と絹糸が同時に叫び、そのどっちの言葉も終わらぬうちに・・・
耳をつんざく大音響と共に大広間の半分がぶっ壊されて、あたしの体も吹っ飛ばされた。


