心の中で笑い飛ばして塔子さんの横を通り過ぎる。
擦れ違おうとした瞬間・・・
「お似合いだこと」
ぼそっと扇の陰から、聞こえよがしな呟きが漏れた。
思わず立ち止まるあたしに、塔子さんが薄目を開けながらまた呟く。
「端女と、人質をとられた惨めな飼い猫と、奴隷の赤鬼。まさにお似合いだわ」
・・・・・・はあ!?
ムッときた! 今のはかなり大量にムッときた!!
「ちょっとなによそれっ!?」
あたしの事はともかく、絹糸やしま子に対する暴言は絶対に聞き逃せない!
「キッチリ謝罪してもらいましょーか! 今ここで!」
目をむいて怒鳴るあたしに、乙女会は悲鳴をあげる。
「きゃああ、怖いぃ」
「あぁ、なんて恐ろしい顔!」
「まるで悪鬼のようだわ!」
「ほんとうにブサイク顔!」
・・・おいちょっと!
どさくさに紛れて最後のセリフ言ったの誰!?
これ以上あたしを怒らせないでよ!
ここで滅火の力が暴走したら、あたし大量殺戮しちゃうじゃないの!
擦れ違おうとした瞬間・・・
「お似合いだこと」
ぼそっと扇の陰から、聞こえよがしな呟きが漏れた。
思わず立ち止まるあたしに、塔子さんが薄目を開けながらまた呟く。
「端女と、人質をとられた惨めな飼い猫と、奴隷の赤鬼。まさにお似合いだわ」
・・・・・・はあ!?
ムッときた! 今のはかなり大量にムッときた!!
「ちょっとなによそれっ!?」
あたしの事はともかく、絹糸やしま子に対する暴言は絶対に聞き逃せない!
「キッチリ謝罪してもらいましょーか! 今ここで!」
目をむいて怒鳴るあたしに、乙女会は悲鳴をあげる。
「きゃああ、怖いぃ」
「あぁ、なんて恐ろしい顔!」
「まるで悪鬼のようだわ!」
「ほんとうにブサイク顔!」
・・・おいちょっと!
どさくさに紛れて最後のセリフ言ったの誰!?
これ以上あたしを怒らせないでよ!
ここで滅火の力が暴走したら、あたし大量殺戮しちゃうじゃないの!


