―― ゴッチ――――ンッ!! ――
突然オデコに走った衝撃と共に、目から火花が盛大に散った。
痛って―――――!!
火花の散る視界に、あるものが見える。
あたしの目の前で、鼻の頭を手の平で押さえながら、勢い良く後ろに引っくり返る・・・
門川君っ!!?
ドタンッと音がして門川君が床の上に仰向けに倒れた。
え!? え!? えぇぇ!?
わけも分からず周囲をキョロキョロ見回した。
この場所は・・・元居た場所だ。総白木張りの道場。
ペタンと床の上に座り込み、上体を起こしてキョトン、とする。
術式の輝く円陣は消え去り、侍女達が床の上に倒れているのが見える。
全員、気を失っているみたい。
あたし・・・帰ってきた・・・の?
いや、そもそもどこへも行ってはいなかったのかもしれない。
精神だけがあの白い世界に飛んでいたんだ。
そして精神が無事にここへ戻ってこれた。
門川君の呼びかけのお陰で・・・
・・・・・
そうだ! 門川君っ!!?
あたしは倒れている門川君の体の上にガバッと覆い被さり、両手で激しく揺すった。
鼻を押さえてる彼の指の間から、赤い血がつうぅっと流れている。
しっかりして門川君! 大丈夫!?
「ひどいわ! 許せない! いったい誰にやられたの!?」
「・・・君にだよ・・・」
・・・・・
はい?
「君、ずいぶん石頭だな。あれだけ勢い良くぶつかって、まったく平気な顔をしているなんて・・・」
・・・・・・・。
突然オデコに走った衝撃と共に、目から火花が盛大に散った。
痛って―――――!!
火花の散る視界に、あるものが見える。
あたしの目の前で、鼻の頭を手の平で押さえながら、勢い良く後ろに引っくり返る・・・
門川君っ!!?
ドタンッと音がして門川君が床の上に仰向けに倒れた。
え!? え!? えぇぇ!?
わけも分からず周囲をキョロキョロ見回した。
この場所は・・・元居た場所だ。総白木張りの道場。
ペタンと床の上に座り込み、上体を起こしてキョトン、とする。
術式の輝く円陣は消え去り、侍女達が床の上に倒れているのが見える。
全員、気を失っているみたい。
あたし・・・帰ってきた・・・の?
いや、そもそもどこへも行ってはいなかったのかもしれない。
精神だけがあの白い世界に飛んでいたんだ。
そして精神が無事にここへ戻ってこれた。
門川君の呼びかけのお陰で・・・
・・・・・
そうだ! 門川君っ!!?
あたしは倒れている門川君の体の上にガバッと覆い被さり、両手で激しく揺すった。
鼻を押さえてる彼の指の間から、赤い血がつうぅっと流れている。
しっかりして門川君! 大丈夫!?
「ひどいわ! 許せない! いったい誰にやられたの!?」
「・・・君にだよ・・・」
・・・・・
はい?
「君、ずいぶん石頭だな。あれだけ勢い良くぶつかって、まったく平気な顔をしているなんて・・・」
・・・・・・・。


