そ、そういう事じゃなくて!
彼よりも自分の身が大事とか、そんなんじゃないよ!
ただ、あたし達はお互いに誓い合ったんだ!
「生涯二度と離れないって約束したんだよ!」
その約束を、あの誓いを破ることはできない。
彼の元からいなくなるなんて、できっこない。
「ほう? 当主様の危機をお救いするよりも、隣にベタリとへばり付いている方がお前にとっては重要らしい」
「・・・!!」
「当主様を心よりお慕い申し上げるならば、身命に代えてお守りする事こそが忠誠の証であろうに」
「・・・・・・」
「我が身可愛いさ故に、お前は逃げたいだけじゃ。言い訳をつらつら並べて、誤魔化すでないわ。卑怯者」
・・・・・・!
卑怯者。
その言葉は重く鋭くあたしの胸を刺し貫いた。
・・・・・・・
同じような意味の言葉を・・・以前誰かに、言われていた気がする。
いつ? どこで誰に言われて・・・
あぁ。
そうだ。門川の廊下で塔子さんに言われたんだ。
お前は自分が一番大事なんだ。しょせん門川君より何より自分が可愛いだけだって。
まったく同じ事を言われてしまった。
あたし・・・間違ってるの?
真実、彼を思うなら彼の為に・・・術式を受け入れるべき?
そうすれば確かに事態は好転する。
間違いなく彼の為になる。
彼よりも自分の身が大事とか、そんなんじゃないよ!
ただ、あたし達はお互いに誓い合ったんだ!
「生涯二度と離れないって約束したんだよ!」
その約束を、あの誓いを破ることはできない。
彼の元からいなくなるなんて、できっこない。
「ほう? 当主様の危機をお救いするよりも、隣にベタリとへばり付いている方がお前にとっては重要らしい」
「・・・!!」
「当主様を心よりお慕い申し上げるならば、身命に代えてお守りする事こそが忠誠の証であろうに」
「・・・・・・」
「我が身可愛いさ故に、お前は逃げたいだけじゃ。言い訳をつらつら並べて、誤魔化すでないわ。卑怯者」
・・・・・・!
卑怯者。
その言葉は重く鋭くあたしの胸を刺し貫いた。
・・・・・・・
同じような意味の言葉を・・・以前誰かに、言われていた気がする。
いつ? どこで誰に言われて・・・
あぁ。
そうだ。門川の廊下で塔子さんに言われたんだ。
お前は自分が一番大事なんだ。しょせん門川君より何より自分が可愛いだけだって。
まったく同じ事を言われてしまった。
あたし・・・間違ってるの?
真実、彼を思うなら彼の為に・・・術式を受け入れるべき?
そうすれば確かに事態は好転する。
間違いなく彼の為になる。


