それならますますできるか、納得なんて!
「なぜ納得せぬのだ?」
「そこが理解できない時点で、あんた達の思考能力って問題なのよ!」
なぜって、聞くか!? 普通!
御簾の向こうの人影を見る。
人影は身動きもしない。なんだか血の通っていない人形を相手に会話をしている気になってくる。
御簾というこの物体が、まるでふたつの世界を真っ二つに分断しているようだ。
あたしは不安感を押し隠し、虚勢を張るように胸を張って主張する。
「あたしはね、門川君を守る役目があるの!」
彼と固く約束したし、自分自身にも固く誓った。
そうよ、ずっとずっと一緒にいる。守り続けてみせるって誓ったの。
「だから、この身に代えても門川君を守らなきゃならないのよ!」
「ならば真実、守ってみせよ」
・・・・・え?
「今、その身に代えて当主様をお守りするべき時であろう?」
「あ・・・」
「門川の、当主様の最大の危機なるぞ。ならば今こそお前の誓いを果たすが良い」
「・・・・・・」
「どうした? 当主様をお守りすると約束したのではないのか? 口先だけか? 騙したのか?」
「騙してなんかない!!」
「なれば答えは明瞭。術式を受け入れよ」
あたしは返答に詰まってしまった。
うぐぅっと篭もった声を飲み込んで沈黙する。
確かに、あたしは彼を守ると誓った。
今は門川の、ひいては彼自身の大きな危機。
なんとしてでも守り切るつもりだけど・・・だけど!
「それは、彼の隣でずっと守り続けるって誓いであって・・・!」
「惜しいのか? 自分の命が」
「・・・!?」
「我が身が可愛いか? 当主様をお助けするよりも自分の命が大事か?」
「なぜ納得せぬのだ?」
「そこが理解できない時点で、あんた達の思考能力って問題なのよ!」
なぜって、聞くか!? 普通!
御簾の向こうの人影を見る。
人影は身動きもしない。なんだか血の通っていない人形を相手に会話をしている気になってくる。
御簾というこの物体が、まるでふたつの世界を真っ二つに分断しているようだ。
あたしは不安感を押し隠し、虚勢を張るように胸を張って主張する。
「あたしはね、門川君を守る役目があるの!」
彼と固く約束したし、自分自身にも固く誓った。
そうよ、ずっとずっと一緒にいる。守り続けてみせるって誓ったの。
「だから、この身に代えても門川君を守らなきゃならないのよ!」
「ならば真実、守ってみせよ」
・・・・・え?
「今、その身に代えて当主様をお守りするべき時であろう?」
「あ・・・」
「門川の、当主様の最大の危機なるぞ。ならば今こそお前の誓いを果たすが良い」
「・・・・・・」
「どうした? 当主様をお守りすると約束したのではないのか? 口先だけか? 騙したのか?」
「騙してなんかない!!」
「なれば答えは明瞭。術式を受け入れよ」
あたしは返答に詰まってしまった。
うぐぅっと篭もった声を飲み込んで沈黙する。
確かに、あたしは彼を守ると誓った。
今は門川の、ひいては彼自身の大きな危機。
なんとしてでも守り切るつもりだけど・・・だけど!
「それは、彼の隣でずっと守り続けるって誓いであって・・・!」
「惜しいのか? 自分の命が」
「・・・!?」
「我が身が可愛いか? 当主様をお助けするよりも自分の命が大事か?」


