凍雨君の、とても苦しそうな表情。
俯き、視線を逸らし、怯えたように小刻みに息をしている。
「ごめんなさい天内さん。ごめんなさい・・・」
その口からは謝罪の言葉が繰り返されるばかり。
刺客達が凍雨君に代わって静かに話しはじめた。
「誰にも気付かれぬよう天内の娘を連れ出し、我等の手に渡すようにとのご命令が、氷血当主に下されたのだ」
・・・・・!!
あたしの胸に衝撃が走った。
なによそれ! どういうことよ!?
だ、誰にも気付かれないように門川の刺客部隊に引き渡せって・・・
思いっきり怪しい臭いがプンプン漂う話じゃないの!? それ!?
「いったいあたしに何の用があるっていうの!?」
「我等の役目はお前を連れて行く事。それ以外は何も知らぬ」
刺客達は淡々とそんな事を言う。
し・・・知らないって・・・そんなあんた!
偉そうに言わないでよ! 役に立たない男達ねっ!
「では行くぞ。天内の娘よ」
「誰が行くかっつーの!」
こちらに手を伸ばす相手に向かい、あたしは吐き捨てた。
やなこった。そんな訳の分からない話に誰が乗るか。
ただでさえあたしは上層部から目を付けられてるってのに。
この状況で「えぇ、共に行きましょう!」ってニコヤカに言ってもらえるとでも思ってたの!?
役に立たないうえに、バカかあんたらは!
「来る来ないの選択は自由。ただし、お前が断れば氷血一族は再び極寒の地に戻される」
「な・・・!?」
「すぐにでも長老会で決議されよう。やるとなったらどんな手段を用いてでも必ずやるぞ。あのお方らは」
あたしは口をパクパクさせて絶句した。
氷血の一族が・・・!?
俯き、視線を逸らし、怯えたように小刻みに息をしている。
「ごめんなさい天内さん。ごめんなさい・・・」
その口からは謝罪の言葉が繰り返されるばかり。
刺客達が凍雨君に代わって静かに話しはじめた。
「誰にも気付かれぬよう天内の娘を連れ出し、我等の手に渡すようにとのご命令が、氷血当主に下されたのだ」
・・・・・!!
あたしの胸に衝撃が走った。
なによそれ! どういうことよ!?
だ、誰にも気付かれないように門川の刺客部隊に引き渡せって・・・
思いっきり怪しい臭いがプンプン漂う話じゃないの!? それ!?
「いったいあたしに何の用があるっていうの!?」
「我等の役目はお前を連れて行く事。それ以外は何も知らぬ」
刺客達は淡々とそんな事を言う。
し・・・知らないって・・・そんなあんた!
偉そうに言わないでよ! 役に立たない男達ねっ!
「では行くぞ。天内の娘よ」
「誰が行くかっつーの!」
こちらに手を伸ばす相手に向かい、あたしは吐き捨てた。
やなこった。そんな訳の分からない話に誰が乗るか。
ただでさえあたしは上層部から目を付けられてるってのに。
この状況で「えぇ、共に行きましょう!」ってニコヤカに言ってもらえるとでも思ってたの!?
役に立たないうえに、バカかあんたらは!
「来る来ないの選択は自由。ただし、お前が断れば氷血一族は再び極寒の地に戻される」
「な・・・!?」
「すぐにでも長老会で決議されよう。やるとなったらどんな手段を用いてでも必ずやるぞ。あのお方らは」
あたしは口をパクパクさせて絶句した。
氷血の一族が・・・!?


