セバスチャンさんが無言でふたつの小瓶を手に取り、考え込んでいる。
「セバスチャンさん、それなに?」
「・・・これは、シェルターの役割を果たすものです」
「シェルター?」
「一時的に、防御壁を張るのです。この里ひとつを覆う程度の効果はありますね」
「ほんとっ!?」
「はい。あくまでも応急処置のようなものですが」
それでもいいよ! 応急処置でもいい!
このまま来る者拒まず状態よりも、絶対にいいよ!
「どうやって使うの? それ」
「できるだけ里の両端で、できるだけ同時間にビンの蓋を開きます。あまり時間がズレると発動しません」
「それだけでいいの?」
じゃ、やろうよ! 早速!
あたしは勢い込んで訴えた。
このままじゃ爆発的に異形のモノの数は増えるばかりだ。
あまりにも大群になり過ぎたら、門川の応援部隊も歯が立たなくなる。
権田原の地下道にだって、いつ入り込まれるか分からない。
このまま無事に隠れ続けられる保障は無いし、そうなったらもう万事休すだ。
「そうですわね。策があるなら早めに処方するべきですわ」
「やろう! セバスチャンさん!」
「・・・承知いたしました。凍雨様もご異存ございませんか?」
凍雨君が神妙な顔で頷いた。
「では、二手に分かれましょう」
セバスチャンさんと、お岩さんとペンギン軍団。
あたしとしま子、凍雨君。
この2チーム編成だ。
それぞれ蓋を開ける場所までは安全な地下道を通っていける。
蓋を開けたら、すぐまた地下道へ退避する。
大丈夫! できる! きっと成功するはずだ!
あたしも立派に役に立ってみせる!
権田原を守りきってみせるよ! 門川君!
「セバスチャンさん、それなに?」
「・・・これは、シェルターの役割を果たすものです」
「シェルター?」
「一時的に、防御壁を張るのです。この里ひとつを覆う程度の効果はありますね」
「ほんとっ!?」
「はい。あくまでも応急処置のようなものですが」
それでもいいよ! 応急処置でもいい!
このまま来る者拒まず状態よりも、絶対にいいよ!
「どうやって使うの? それ」
「できるだけ里の両端で、できるだけ同時間にビンの蓋を開きます。あまり時間がズレると発動しません」
「それだけでいいの?」
じゃ、やろうよ! 早速!
あたしは勢い込んで訴えた。
このままじゃ爆発的に異形のモノの数は増えるばかりだ。
あまりにも大群になり過ぎたら、門川の応援部隊も歯が立たなくなる。
権田原の地下道にだって、いつ入り込まれるか分からない。
このまま無事に隠れ続けられる保障は無いし、そうなったらもう万事休すだ。
「そうですわね。策があるなら早めに処方するべきですわ」
「やろう! セバスチャンさん!」
「・・・承知いたしました。凍雨様もご異存ございませんか?」
凍雨君が神妙な顔で頷いた。
「では、二手に分かれましょう」
セバスチャンさんと、お岩さんとペンギン軍団。
あたしとしま子、凍雨君。
この2チーム編成だ。
それぞれ蓋を開ける場所までは安全な地下道を通っていける。
蓋を開けたら、すぐまた地下道へ退避する。
大丈夫! できる! きっと成功するはずだ!
あたしも立派に役に立ってみせる!
権田原を守りきってみせるよ! 門川君!


