「皆様! つかまって下さい!」
セバスチャンさんの叫び声と同時に、いきなり牛車がガックーンと傾いた。
あたし達は片一方側に揃ってドドッッと倒れこむ。
「うわあっ!?」
「セ、セバスチャン!?」
「きゃああ!? どしたの!?」
傾いたままの状態で振動は続く。車内に思い思いの悲鳴が上がった。
牛・・・牛車がドリフト走行してるー!?
どーゆー事よ!?
これって異常事態に驚けばいいのか、それともセバスチャンさんの運転能力を褒め称えればいいのか分かんないー!!
「見てください!」
凍雨君が指をさす。あたし達は頭の上の窓を見上げた。
― ブォンッ! ―
何かの物体が窓の外を掠めて飛んでいった。
あれは・・・・・
― ガックーン! ―
もう一回大きく揺れて牛車はドリフト走行を止めて元に戻った。
うああぁー!!
あたし達は再びドドッと牛車の床に倒れこむ。うぅ、痛い~・・・!
― ブォンッ! ―
・・・・・!
さっきの影がまた窓の外を掠める。
あたしは急いで起き上がって窓の外を眺めた。
そして目を見張る。
異形のモノ!
牛車の周りを取り囲むように異形のモノが飛び回っている!
巨大な顔が飛んでいた。
運動会の玉ころがし競技の玉ぐらい大きな顔。
顔の半分を占める、ギョロリと飛び出た大きな目玉。
胴体も手足も無い、頭部だけの化け物。
長い長い髪の毛が、まるで鳥の羽のように風に靡いている。
セバスチャンさんの叫び声と同時に、いきなり牛車がガックーンと傾いた。
あたし達は片一方側に揃ってドドッッと倒れこむ。
「うわあっ!?」
「セ、セバスチャン!?」
「きゃああ!? どしたの!?」
傾いたままの状態で振動は続く。車内に思い思いの悲鳴が上がった。
牛・・・牛車がドリフト走行してるー!?
どーゆー事よ!?
これって異常事態に驚けばいいのか、それともセバスチャンさんの運転能力を褒め称えればいいのか分かんないー!!
「見てください!」
凍雨君が指をさす。あたし達は頭の上の窓を見上げた。
― ブォンッ! ―
何かの物体が窓の外を掠めて飛んでいった。
あれは・・・・・
― ガックーン! ―
もう一回大きく揺れて牛車はドリフト走行を止めて元に戻った。
うああぁー!!
あたし達は再びドドッと牛車の床に倒れこむ。うぅ、痛い~・・・!
― ブォンッ! ―
・・・・・!
さっきの影がまた窓の外を掠める。
あたしは急いで起き上がって窓の外を眺めた。
そして目を見張る。
異形のモノ!
牛車の周りを取り囲むように異形のモノが飛び回っている!
巨大な顔が飛んでいた。
運動会の玉ころがし競技の玉ぐらい大きな顔。
顔の半分を占める、ギョロリと飛び出た大きな目玉。
胴体も手足も無い、頭部だけの化け物。
長い長い髪の毛が、まるで鳥の羽のように風に靡いている。


