罪。罪。罪。
雛型の罪。端境の罪。門川の罪。
じー様の罪。そしてあたしが・・・
あたしが否応無く背負う、罪。
千年も前から生まれ出る『罪』という名の、まさに魔物。
ううん、違う。千年どころか・・・
恐らくは有史以来、生命がこの世に誕生するのと同時に罪は生まれた。
そして人と罪は螺旋のように混じり合い、絡まり合ってきた。
消えない。罪は消え去らない。
どんなにどんなに時が経っても、どんなにどんなに償い続けても。
消え去る事も許される事も、絶対にないんだ。
ならば・・・・・
ならばやっぱり、あたしは・・・・・
「事情は飲み込めた。次は行動に移す」
門川君の声にあたしの意識がハッと元に戻る。
い、いけないいけない!
今は自分の事よりも解決するべき問題があるでしょ!?
しっかりしろあたし!
両目をギュッと強く瞑り、頭をプルプル振って目の前の問題に集中した。
「やはり僕は門川へ戻らなければならない。ここから二手に分かれよう」
「でも門川の屋敷内は大丈夫なの?」
門川は本拠地だ。
異形のモノ達に重点的に狙い撃ちされる可能性だってあるのに。
「心配は無用じゃ。門川には門番の阿吽(あ・うん)がおるからの」
あぁそうか! 狛犬ブラザーズ!
門川には自前の結界師がいたんだっけ!
平素は憎ったらしいムク犬だけど、今回ばかりは頼もしい味方だわ!
「ではセバスチャン、後のことは頼んだ」
「承知いたしました、永久様」
「あ、ちょっと待ってよ! この連中とか端境の一族は放っておいてもいいわけ?」
このままじゃ厄介な事にならない?
こいつら後から復活して、人の邪魔ばっかりしそうな雰囲気アリアリなんだけど。
雛型の罪。端境の罪。門川の罪。
じー様の罪。そしてあたしが・・・
あたしが否応無く背負う、罪。
千年も前から生まれ出る『罪』という名の、まさに魔物。
ううん、違う。千年どころか・・・
恐らくは有史以来、生命がこの世に誕生するのと同時に罪は生まれた。
そして人と罪は螺旋のように混じり合い、絡まり合ってきた。
消えない。罪は消え去らない。
どんなにどんなに時が経っても、どんなにどんなに償い続けても。
消え去る事も許される事も、絶対にないんだ。
ならば・・・・・
ならばやっぱり、あたしは・・・・・
「事情は飲み込めた。次は行動に移す」
門川君の声にあたしの意識がハッと元に戻る。
い、いけないいけない!
今は自分の事よりも解決するべき問題があるでしょ!?
しっかりしろあたし!
両目をギュッと強く瞑り、頭をプルプル振って目の前の問題に集中した。
「やはり僕は門川へ戻らなければならない。ここから二手に分かれよう」
「でも門川の屋敷内は大丈夫なの?」
門川は本拠地だ。
異形のモノ達に重点的に狙い撃ちされる可能性だってあるのに。
「心配は無用じゃ。門川には門番の阿吽(あ・うん)がおるからの」
あぁそうか! 狛犬ブラザーズ!
門川には自前の結界師がいたんだっけ!
平素は憎ったらしいムク犬だけど、今回ばかりは頼もしい味方だわ!
「ではセバスチャン、後のことは頼んだ」
「承知いたしました、永久様」
「あ、ちょっと待ってよ! この連中とか端境の一族は放っておいてもいいわけ?」
このままじゃ厄介な事にならない?
こいつら後から復活して、人の邪魔ばっかりしそうな雰囲気アリアリなんだけど。


