「なによそれっ!!?」
あたしは思わずその術師に詰め寄った。
しま子に頭を咥えられている術師が、呻きながら手足を必死にジタバタさせている。
その腕をビシッと叩いて黙らせた。
うるさい! あんたちょっと静かにしてよ!
「どういう事よそれ!?」
「門川は端境にとって強力で手強い敵。未来永劫、表舞台から消え去ってもらう」
「な・・・!」
「これで端境の地位はこの先ずっと脅かされる事は無い」
「なるほど。考えたのぉ」
絹糸が口からカパッと術師の頭を吐き出しながら呟いた。
術師はヒィィと半泣きで腰が抜けたようにズリズリ後ずさる。
しま子! しま子もそんなの出しちゃいなさい! 早く!
あ、まさかもう食べちゃった?
絹糸とセバスチャンさんが向かい合って真剣に論じている。
「結界を張り直さねば、この世界は滅びる」
「他の手立てを講じるにしても、解決までに発生する被害は甚大でございましょうね」
門川君がその会話に割って入った。
「そして被害に遭った者達はこう考える。門川は自分の身の可愛さに、世界や他の一族を見捨てたのだと」
「うむ。門川の権威は地に落ちるであろうな」
「他の一族を押さえられなくなり、玉座から転げ落ちるでしょう」
三人は揃って頷く。
なるほど。どっちに転んでも門川が助かる道は無いんだ。
・・・ずいぶんとタチの悪い計画立ててくれるじゃないのさ!
よっぽど根性の捻じ曲がったヤツが考えたのね!
誰よ!? マロか!? あのおじゃるか!?
さすが歯が真っ黒なヤツは性根まで真っ黒なのね!
あたしは思わずその術師に詰め寄った。
しま子に頭を咥えられている術師が、呻きながら手足を必死にジタバタさせている。
その腕をビシッと叩いて黙らせた。
うるさい! あんたちょっと静かにしてよ!
「どういう事よそれ!?」
「門川は端境にとって強力で手強い敵。未来永劫、表舞台から消え去ってもらう」
「な・・・!」
「これで端境の地位はこの先ずっと脅かされる事は無い」
「なるほど。考えたのぉ」
絹糸が口からカパッと術師の頭を吐き出しながら呟いた。
術師はヒィィと半泣きで腰が抜けたようにズリズリ後ずさる。
しま子! しま子もそんなの出しちゃいなさい! 早く!
あ、まさかもう食べちゃった?
絹糸とセバスチャンさんが向かい合って真剣に論じている。
「結界を張り直さねば、この世界は滅びる」
「他の手立てを講じるにしても、解決までに発生する被害は甚大でございましょうね」
門川君がその会話に割って入った。
「そして被害に遭った者達はこう考える。門川は自分の身の可愛さに、世界や他の一族を見捨てたのだと」
「うむ。門川の権威は地に落ちるであろうな」
「他の一族を押さえられなくなり、玉座から転げ落ちるでしょう」
三人は揃って頷く。
なるほど。どっちに転んでも門川が助かる道は無いんだ。
・・・ずいぶんとタチの悪い計画立ててくれるじゃないのさ!
よっぽど根性の捻じ曲がったヤツが考えたのね!
誰よ!? マロか!? あのおじゃるか!?
さすが歯が真っ黒なヤツは性根まで真っ黒なのね!


