「端境一族は孤立した。悪いことに・・・その鬱憤が内側へ向かった」
昨日まで玉座に君臨していたものが、一転して罪人。
奴隷のような扱いで周り中から爪弾き。
憎まれ、恨まれ、嘲られて・・・頭を下げて頼まねば、日々の食事すら手に入らぬ。
なぜ自分達がこんな目に?
何ひとつ悪いことはしていないのに。
自分達こそ一番の被害者だ。
なのにこんな目に遭わなければならないのは・・・。
全て・・・雛型の家族に、矛先が向かった。
「罪を犯した者の家族が攻撃され、非難されるのは常じゃ。いつの世にもそれはあった」
―― ズキンッ!! ――
絹糸の言葉が鈍いナイフのようにあたしの心臓を刺した。
罪を、犯した者の家族が・・・
「人は不運や不幸の原因を見つけたがる。そしてそれを根こそぎ払い落として安堵したいのじゃ」
あんな罪を犯したのは、親の育て方が間違っていたから。
そんな親に育てられた兄弟も、ろくでも無いに決まっている。
きっとそうだ。そうに決まっている。
全てはあの一家が元凶なんだ・・・。
行き場のない感情が集中砲火となって、雛型の家族に降り注いだ。
一家は、他の一族ばかりか端境からも攻撃の対象とされてしまった。
「で、でも、家族の事は門川が守るって・・・」
「言ったであろう? 門川は何ひとつ約束など守る気は無かったと」
「あ・・・」
門川の敷地内に囲い込み、他の一族からはなんとか守れても。
同一族からの仕打ちまでには手も回らない。
雛型の家族が酷い扱いを受けたとて、別段、門川にとっては痛くも痒くもない。
一家も、今回の惨劇に対しての大きな負い目がある。
何をされても、誰にも文句は言えなかった。
溜まりに溜まった端境一族の鬱憤の、ちょうど良いガス抜きじゃった。
だから門川は何もせず、見て見ぬ振りをし続けた。
昨日まで玉座に君臨していたものが、一転して罪人。
奴隷のような扱いで周り中から爪弾き。
憎まれ、恨まれ、嘲られて・・・頭を下げて頼まねば、日々の食事すら手に入らぬ。
なぜ自分達がこんな目に?
何ひとつ悪いことはしていないのに。
自分達こそ一番の被害者だ。
なのにこんな目に遭わなければならないのは・・・。
全て・・・雛型の家族に、矛先が向かった。
「罪を犯した者の家族が攻撃され、非難されるのは常じゃ。いつの世にもそれはあった」
―― ズキンッ!! ――
絹糸の言葉が鈍いナイフのようにあたしの心臓を刺した。
罪を、犯した者の家族が・・・
「人は不運や不幸の原因を見つけたがる。そしてそれを根こそぎ払い落として安堵したいのじゃ」
あんな罪を犯したのは、親の育て方が間違っていたから。
そんな親に育てられた兄弟も、ろくでも無いに決まっている。
きっとそうだ。そうに決まっている。
全てはあの一家が元凶なんだ・・・。
行き場のない感情が集中砲火となって、雛型の家族に降り注いだ。
一家は、他の一族ばかりか端境からも攻撃の対象とされてしまった。
「で、でも、家族の事は門川が守るって・・・」
「言ったであろう? 門川は何ひとつ約束など守る気は無かったと」
「あ・・・」
門川の敷地内に囲い込み、他の一族からはなんとか守れても。
同一族からの仕打ちまでには手も回らない。
雛型の家族が酷い扱いを受けたとて、別段、門川にとっては痛くも痒くもない。
一家も、今回の惨劇に対しての大きな負い目がある。
何をされても、誰にも文句は言えなかった。
溜まりに溜まった端境一族の鬱憤の、ちょうど良いガス抜きじゃった。
だから門川は何もせず、見て見ぬ振りをし続けた。


