神様修行はじめます! 其の三

「なにが起こったか想像がつくであろう?」


絹糸の問い掛けに、あたし達は揃って重々しく頷いた。


簡単に想像はつくけど、考えたくもない。ゾッとする。


そんな状況が頭に浮かんだ。


「そうじゃ。まさにお前達の想像通りの事が起きたのじゃよ」


端境一族・・・ことに女への非難たるや。


まさに狂気のごとくであった。


生き残った者達は端境一族を憎んだ。心底から憎悪した。


憎しみは日を追うごとに膨れ上がり、人の狂気は増していく。


責めて、責めて、責めて、責め立てて・・・


責めるだけでは飽き足らず、襲い掛かるようになった。


端境の人間だという理由だけで襲われ、命を落とす者が続出した。


「そんな・・・! そんなのただのリンチじゃん!」


「人の憎しみとはそういうものじゃ」


「だって、そんな事しちゃダメだよ! しちゃいけない事だよ!」


雛型はワザとやったわけじゃないんだよ! なのに弁解すらできないの!?


やむにやまれぬ事情が・・・!