「永久様、破術を発動する際に、触媒があればいかがでしょうか?」
「それは当然、飛躍的に効果が倍増する。質や位置関係も関わってくるが」
「結界の向こう側に、最高の触媒を用意してございます」
・・・!?
なにそれ!? しょくばいってなに!?
いや、細かい説明はいいわ! 多分結界を破るのに効果絶大なアイテムって事でしょ!?
「その触媒って!?」
「天内のお嬢様の髪の毛でございます」
「・・・・・へ?」
ニコリといたずらっぽく微笑んでいるセバスチャンさんを、あたしはポカンと見た。
あたしの髪の毛? あたしの髪の毛がアイテムに?
「髪の毛、特におなごの髪にはの、力が宿りやすいのじゃよ」
「そうですわね。中でもアマンダは強力な神の末裔ですもの」
ヘアスタイルを整え直し、リボンもピンッと結い直したお岩さんが頷いた。
髪の末裔?
あ、あぁ髪じゃなくて「神」ね?
なるほど、なんとな~く感覚的に分かったけど・・・。
でもいつの間にあたしの髪なんか手に入れ・・・
・・・あ、 あの時。
ここの入り口をくぐる直前に、セバスチャンさんの手が頭に当たった!
まさかあんな一瞬で!?
「天内のお嬢様の髪の毛を頂戴して、しま子に持たせ、入り口の外に残しました」
「おお――」
「結界を挟んだ中と外。恐らく最高の触媒になるかと存じます」
「おおお―――!」
そういや、しま子の手を握ってたっけ。あの時に手渡していたんだね?
しま子も妙に素直に納得してたし、多分、何かを感じ取っていたんだろうなぁ。
いやあ~、優秀な仲間がいてくれて助かったわ!
「セバスチャンさん、すごい! こうなる事を予測してたの!?」
「まさか、そこまでは。ただ胡散臭い気配はしておりましたが」
「それは当然、飛躍的に効果が倍増する。質や位置関係も関わってくるが」
「結界の向こう側に、最高の触媒を用意してございます」
・・・!?
なにそれ!? しょくばいってなに!?
いや、細かい説明はいいわ! 多分結界を破るのに効果絶大なアイテムって事でしょ!?
「その触媒って!?」
「天内のお嬢様の髪の毛でございます」
「・・・・・へ?」
ニコリといたずらっぽく微笑んでいるセバスチャンさんを、あたしはポカンと見た。
あたしの髪の毛? あたしの髪の毛がアイテムに?
「髪の毛、特におなごの髪にはの、力が宿りやすいのじゃよ」
「そうですわね。中でもアマンダは強力な神の末裔ですもの」
ヘアスタイルを整え直し、リボンもピンッと結い直したお岩さんが頷いた。
髪の末裔?
あ、あぁ髪じゃなくて「神」ね?
なるほど、なんとな~く感覚的に分かったけど・・・。
でもいつの間にあたしの髪なんか手に入れ・・・
・・・あ、 あの時。
ここの入り口をくぐる直前に、セバスチャンさんの手が頭に当たった!
まさかあんな一瞬で!?
「天内のお嬢様の髪の毛を頂戴して、しま子に持たせ、入り口の外に残しました」
「おお――」
「結界を挟んだ中と外。恐らく最高の触媒になるかと存じます」
「おおお―――!」
そういや、しま子の手を握ってたっけ。あの時に手渡していたんだね?
しま子も妙に素直に納得してたし、多分、何かを感じ取っていたんだろうなぁ。
いやあ~、優秀な仲間がいてくれて助かったわ!
「セバスチャンさん、すごい! こうなる事を予測してたの!?」
「まさか、そこまでは。ただ胡散臭い気配はしておりましたが」


