神様修行はじめます! 其の三

一週間以上―――!!?


「まさかそれ、冗談だよね!?」

「まさか君は、僕が冗談を言うタイプの人間だと思っているのか?」


「思わない! まったく!」


じゃあ本当に一週間かかるの!?


こんな所に一週間も閉じ込められるなんて嫌だよー!


「永久だからその程度で済むのじゃ。並みの術者ならば数ヶ月かかるわい」


「それ、なんの慰めにもならない――!」


「死にはせんから安心せい」


「トイレしたくなったら、どーすんのよ!?」


「そうですわよ! わたくしもアマンダもうら若き乙女ですのよ!?」


みんなちょっとあっち向いてて~。


・・・なんて絶対、絶―――対、いやだ!!!


「それに食料だってどうするのさ!? 飢えちゃうよ!」


「結界の中では、基本的にそっち方面の心配は無用じゃ」


「そうだ。今一番の憂慮すべき事は・・・」


門川君が腕を組み、真剣な表情になる。


「僕達が脱出できないでいる間に、外で何が起きるのか?という事だ」


・・・・・。

みんな揃って沈黙した。


そしてやっぱり揃って絹糸に注目する。


その答えを知るのは、恐らく絹糸だけだろうから。


絹糸は暗い足元に視線を落とし、じっと沈黙を守っている。


しばらくして・・・ほぅっと小さくひとつ、息を吐いた。


「こうなればもはや隠し立ても無意味じゃろうな」


そしてセバスチャンさんを見上げた。


「お前、その前に言う事があろう?」


「お気付きでしたか? さすがでございます」


セバスチャンさんが微笑んだ。