「ちょっとマロ! あんたどういうつもりよ!」
あたしはビシッ!と指差して叫んだ。
「さん」付け期間終了!
相変わらず事情はまったく分からないけど、でも確実に敵だわこのマロ!
「謀反を起こそうっていうの!? そうはいかないからね!」
門川君を当主の座から引き摺り下ろそうとしたって、そうは問屋がおろさないよ!
あたしが・・・ううん、あたし達がそんな事させないから!
手強いよ! マロなんかが太刀打ちできる相手じゃないんだから!
「諦めなさい! おとなしく蹴鞠でもしてた方が身のためよ!」
「フッ・・・」
「・・・なにが『フッ』よ! なにが!」
カッコつけて鼻から空気漏らしてんじゃないっての!
あたしをバカにしてんの!? そっちこそマロのくせして!
もう頭きた! 見てなさい!
「天内の滅火の力を・・・!」
「よせ、天内君」
背後からの冷静沈着な声があたしを制した。
ヒンヤリとした手が、あたしの手をつかんで押さえる。
門川君?
「だって門川君、このマロは敵決定・・・」
「恐らくそうなのだろうが、だが、無駄だ」
・・・・・・無駄ってなにが?
「術が発動しない」
淡々と彼はそう言った。平静な声で、無表情に。
「え?」
「だから、言っているだろう? 結界のせいで術が発動できないんだよ」
「あ・・・」
あたしはビシッ!と指差して叫んだ。
「さん」付け期間終了!
相変わらず事情はまったく分からないけど、でも確実に敵だわこのマロ!
「謀反を起こそうっていうの!? そうはいかないからね!」
門川君を当主の座から引き摺り下ろそうとしたって、そうは問屋がおろさないよ!
あたしが・・・ううん、あたし達がそんな事させないから!
手強いよ! マロなんかが太刀打ちできる相手じゃないんだから!
「諦めなさい! おとなしく蹴鞠でもしてた方が身のためよ!」
「フッ・・・」
「・・・なにが『フッ』よ! なにが!」
カッコつけて鼻から空気漏らしてんじゃないっての!
あたしをバカにしてんの!? そっちこそマロのくせして!
もう頭きた! 見てなさい!
「天内の滅火の力を・・・!」
「よせ、天内君」
背後からの冷静沈着な声があたしを制した。
ヒンヤリとした手が、あたしの手をつかんで押さえる。
門川君?
「だって門川君、このマロは敵決定・・・」
「恐らくそうなのだろうが、だが、無駄だ」
・・・・・・無駄ってなにが?
「術が発動しない」
淡々と彼はそう言った。平静な声で、無表情に。
「え?」
「だから、言っているだろう? 結界のせいで術が発動できないんだよ」
「あ・・・」


