(茶木…響………!?
茶木って…白特7の……!?)



被害者の名前に思わず力が途切れてしまった。



茶木響。


当時はあまり話す事はなかったが、中学時代の………クラスメイトだった。



知り合いの死を知り、蒼空は商店街の方へ走り、ユリの花束を買った。



だけど……




「どうしても…ダメなんですか?」

「現場は立ち入り禁止なんですよ!

花なら、私が後で代わりに…」

「…そう、ですか。それなら、いいです……。」



せめての弔いも出来ず、仕方なくその場を離れた。




その様子を、野次馬の中から金髪の男性が見ていた事も知らず……。