迷わず走り寄る。



「やっほー、功毅っ!」

「お、おぅ……」

「これから試合?」

「あぁ、うん。夏川高校の3年と」

「夏川……って、強豪じゃん!大丈夫!?」






功毅が口にしたのは、手強い高校の名前。


功毅の試合するところ見てたりすると、
自然と目に入ってきたから、分かる。







……功毅、そんな強いとこと戦うんだ。








自分が試合に出るわけでもないのに、
びっくりする私。




そんな私を見て、
功毅は、おかしそうに笑った。