キミの空になりたい



本当にヤキモチやいてくれているのなら、嬉しいな……。



「あー、本当に来てくれたんだ!よかったー!」


「綾美ちゃん、可愛い!」


「えへへ。お気に入りなのー」



教室から出て来た綾美ちゃんは、魔女の格好をしていた。


それがすごく可愛くて似合っているので、涌井君が惚れ直すんじゃないかって、ちょっと心配なんだけど……。



「あー、翔平。綾美は俺の彼女だからな。ジロジロ見るの禁止だからな」


「いちいちうるせーな。お前、口にチャックしろよ」


「俺が黙っちゃったら、俺じゃなくなるでしょ?ほらほら、誰から最初に入る?大輔ペア?岡島ペア?」


「綾美-。本当にこんなのでいいの?考え直した方がいいよー」



涼子ちゃんに言葉に、綾美ちゃんはアハハと笑う。