「でも、言ってよかったかな。辛いのは一緒だけど、当たらないで砕けるよりは良かったかも」


「……そっかー。告白したのかー」


「うん。それに、金子君が公園の事を教えてくれたから、毎日行ったよ。その時間が楽しかったから、今は余計に辛いんだけどね」


「おお。俺、役に立ったんだ?よかった」



金子君の表情がとたんに明るくなる。



「うん。本当にありがとね。……綾美ちゃんは知らなかったみたいだけど」


「そうそう。俺もイジワルだから教えてあげなかった」



ちょっとすねたような言い方に、私は思わずクスクスと笑ってしまった。


金子君は、子どもみたいに正直な人だ……。