キミの空になりたい



「はあ、よかったー。とりあえず、初戦突破で」


「そうだねー。私、野球部の試合、始めて見たから、鳥肌たっちゃった。五十嵐君すごいね。3安打!」



私が言うと、嬉しそうな顔で涼子ちゃんがうなずいた。



「まさか、3打数3安打とかね……。打席に立つたびにハラハラしたよー」


「涌井君もすごいよ。0点で抑えちゃったんだもん」


「だねー。やっぱりすごいよ。中学の時から思ってたけど」



……中学の時から?



「え?じゃあ、涼子ちゃん、涌井君や上原君と同じ中学だったの?」


「あれ?言ってなかった?そうだよ、同じ四葉台西中学」


「あ、そうなんだ……」



それなら、意外と近い場所に……。