「あ、えっと、違うの!」
野球部の誰かにあげるものだと勘違いされたら困る。
私はかなり焦っていた。
「こ、これはね、くるみにあげようと思っててね。ほら、くるみ達マネージャーは、選手のために一つ一つお守りを手作りしていたのを知ってたから、そんなくるみにも千羽鶴を贈ってもいいんじゃないかなって、勝手に思って……」
「ああ、そっか……。それでわざわざ必勝祈願まで……?」
「う、うん……。くるみが試合に出るわけじゃないけど、マネージャーだって、野球部の一員だし、甲子園への想いは一緒だと思うから……」
私はそう言って、千羽鶴を紙袋にしまった。



