それなのに、あたしと同い年かそれ以下にしか見えない背のその人は、容姿は可愛い。


だけど…なんか、自分が可愛いってことを自覚しているような感じがする。


「…はい」


嫌な予感しかしなかったけど、とりあえず返事をして、女の人について行った。

ー屋上。


屋上に着くとすぐに女の人は話し始めた。


「あなた…」


「…はい」


「陸の彼女なのよね?」

「そうですけど」


「しかも、たった一人の」