好きになったのは、一匹狼でした。




慌てて、隠れるように椅子の下へとずれた。


前にいるモモちゃんは、メニューで顔を隠していて。


どうやら、梶野くんにはバレなかったようだ。




「セ、セーフみたいだね、モモちゃん」


「若菜があんな声出すから、バレるとこだったけどね」


「それよりもなんでここに梶野くんがいるの!?」



おそらく聞かれることはないとは思うけど、


なぜかあたしが小声で話すと、モモちゃんもすれに釣られるように小声になった。