「と、とにかく!ありがとうございましたー!」 以前同様、そのまま走って逃げだした。 あー、またやっちゃったよ。 それにしても難しい。 梶野くんに話しかけるの難しい。 緊張して、上手く話せないし。 きっと、また変なヤツだって思っただろうな。 好きな人と話すのがこんなにも上手くいかないものだったなんて…… 初めて知ったよ。