「梶野くんが笑ったとこ初めて見た!もう一回笑って!」 「は?何もねーのに笑えねーし」 「じゃあねー、布団がふっとんだー!」 「いや、笑えないから」 「そういうつれないところも、好きー!」 「ふっ、はいはい」 少し前を歩く梶野くん目がけて走って行った。 「梶野くん好きー!」 「わぁっ!村田、いきなり抱きつくな!」 思いが通じたこの日。 梶野くんがあたしのことを初めて名前で呼んでくれた日にもなりました。