「そういえば由宇、すごく幸せそうな顔して寝てたよ。何かいい夢でもみてたの?」

「………それは──」



あの頃から、年を重ねて。


背が伸びたって、

好きなうたが変わったって、

大人になったって、

呼び方が変わったって。



「……昔の夢を、みてたんだよ」



あの日、君がくれた道しるべは

きっとずっと、これから先も、色褪せることはないのでしょう。










/END