「じゃ、今日は雑炊の日だよな? それならバター買わなくていいじゃん」
「……うるさいっ! 明日に備えてバター買っておくのよ!」
「雑炊に卵入れるとうまいよな」
人の話なんか全然聞いてなくて。
男は雑炊トークに入る。
あたしは睨みつけたまま、文句ひとつ返さず無視した。
……おまえが雑炊語るなよ!
「……でさ、七味唐辛子を入れるとさらにうまいぞ?」
七味唐辛子という新情報に、それまで無視を貫き通していたあたしの耳は大きく反応した。
「七味!?」
「お、やっと喋ってくれた」
「は? 七味は嘘なの?」
「いやいや、マジで」


