【恋愛短編】味噌らーめん



「なっ…なっ…!! なによっ、また邪魔しにきたわけ!?」


「……パン買いに来ただけだよ」



呆れたように笑う男を前に、昨日のことを思い出して、怒りがふつふつと湧き上がる。



「あんたのせいで、あたしはラーメンを2日に分けて食べるハメになったのよ! 今日こそはバターはあたしの物なんだからね! 昨日みたいに横取りしたら末代まで祟ってやる! ……て言うか、パンはコンビニで買えよ!」



男はあたしの恐ろしい反撃に表情ひとつ変えず、逆に嬉しそうな笑顔を浮かべた。



「へぇ! おまえも2日に分けて食べるのか。これはまた奇遇だな。俺も2日に分けて食べることあるぞ?」


「はああ!?」


「1日目は麺だけ。2日目はスープにメシ入れて雑炊!」




……最悪だ。

2日に分けて食べるラーメン。

この男もしているなんて。


あたしたち、本当に同類じゃないの。