「ちょっと？」

振り向くと興味津々で目をランランとさせた

二本木マリが話しかけてきた。


マリは噂好きで有名。


ちょっと苦手なタイプなのだが、

バス王好きで意気投合。


ここのところよく話すようになった。


「　何？」


「羽鳥が女子に声かけるって珍しくない？」


「え？そう？」


「だって、背高いし、あのスポーツ体型じゃない。

　結構みんな注目してたんだけど、

　部活は誘いはことごとく蹴って、

　女子の誘いも

　完全無視

　まあ、男子とは遊びに行ったりしてるらしいけどね。

　だからさ、

　実は、BLなんじゃないかって噂もあるんだよね。」


「び、びー…？？」


「しー！あくまで噂だよ。

　あ、でも、中学校時代に

　付き合ってた子にひどい振られ方して、

　女嫌いになったとかっていう話もあるから、

　真実はわからない。

　でもさ、

　羽鳥って、水神ににてるって思わない？」


「ん。あたしもそう思った。」


「でしょ～やっぱり～♥」


このあとバス王の話で盛り上がったのは当然の成り行き。

水神と言えば攻め。

お得意の腐の思考回路がめぐる。


羽鳥ってば攻めなのね…クス

じゃあ、受けは誰～？？キョロキョロと周りを見渡してしまった。

はあ、腐女子の特性なのね…♥