The side of Paradise ”最後に奪う者”

 
  *

泡風呂にして湯船の中で本当に洗われた。

逃げ惑う綺樹に対して笑っていたが、片腕を掴む力は強くて、まだ心の底は激怒している。

瞬と寝たことについて。

少しづつ涼の顔が固くなってくる。

真剣になってきているのか、怒りが沸点なのか伺っていると、キスされた。

自分がシャワーを浴びるまでの余裕はなくなったらしい。

服がぬれるのを構わず抱き上げられた。

浴室から出ながらバスタオルをとり、被せられる。

綺樹も涼に触れられて落ち着かなくなっていたから、抱き上げられるとシャツのボタンを外し始めていた。


「いいか、苦しくなってきたら言えよ」


ベッドに置かれて、上から瞳を覗き込まれる。

綺樹は微かにうなずいた。

綺樹の肌に触れ始めると止まらなくなる。

逃さない。

絶対に逃さない。