The side of Paradise ”最後に奪う者”


「まてよ。
 ちょっと、涼、降ろせ」


綺樹は涼の背中を叩く。


「ああ、それから夜中、一人で帰ろうとするなよ。
 ちゃんと朝までいて、朝御飯を食べるんだからな」

「涼」

「おまえのマンションにはちゃんと送って行ってやる。
 心配するな」


涼は肩の上でじたばたする綺樹に対してからからと笑いながら、階段を上がって行った。