The side of Paradise ”最後に奪う者”


耐えられるのだろうか。

涼から結婚報告や出産報告などのカードが届いた時、頭でわかっていても現実となった時、どういう衝撃なのだろう。

この間、女と歩いているのを見た事を思い出した。

話ってそれか?

婚約者ができたっていう話か?

いや、でもそれを私に言う必要はあるか?

先妻に対して釘を刺しておきたいことがあるのか?

一切、関わらないでくれか?

涼は動きの止まっている綺樹をちらりと見た。

綺樹が瞬に走った段階で、自分が綺樹の状態を過大評価していたのは気付いていた。

早く一人暮らしに切り替えすぎたと思った。

こっちが保護者の立場にいる限界だったからとはいえ。

そしてどんどんと後退している。


「おまえからのカード、一切いらないから」

「は?」


綺樹は頬杖をついたまま、取り終わったインゲンの筋の山を指でかき回していた。